韓国通貨当局が告白してくれないと断定はできませんので。
2021年12月03日(金)が(ほぼほぼ)締まりました。2021年12月04日06:59現在、ドルウォンチャートは以下のようになっています(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
上が削られましたが、「1ドル=1,180ウォン」で締まりました。
ローソク足1本が1分間の値動きを示す「1分足」で見ると以下のようになります。
『Investing.com』では途中で描画がヘンになり止まってしまいました。一応上掲していますが、ローソク足は信用できません。
ですので、以下に『ADVFN』の1分足チャートを引用します。
上掲のとおり『ADVFN』チャートによれば、なかなかの攻防戦が繰り広げられています。特に以下のポイントです。
天地が「6.74ウォン」もあり、ほとんどがヒゲというローソク足が出現しています。
始値が「1ドル=1,183.21ウォン」で、ドーンと「1ドル=1,176.50ウォン」まで下げ、終値「1ドル=1,183.24ウォン」まで戻っています。この間1分ですから、まさに「なんだこりゃ」です。
ともかく、これで2021年12月第1週目が締まりましたのでローソク足1本が1週間の値動きを示す「週足」で見てみます。
今週は長い陰線になりました。ウォン高方向へ戻したわけですが、しっかり止まるべきところで止まっています。
さて、問題はドルです。ドルに対する市場心理がどうなるかですが、ドルの強さを示す「DXY」のチャートで見る限り迷っている感じです。
以下のDXYの「週足」チャートを見てください。
2週続けて、均衡を示すコマ足です。しかも、上下のヒゲの長さにご注目ください。
前週は一時「96.94」まで迫ったのに始値近辺まで戻し、長い上ヒゲとなりました。また、今週はパウエル『FRB』議長が「今でしょ!」「テーパリング加速だー」と発言したにもかかわらず、ほぼ始値まで戻しています。
つまるところ、「パウエルの言うとおりだとドル高だけど本当にそっちなのか」と疑っていることを示しています。先にご紹介したとおり、オミクロン株の再流行によって経済が低迷し「やっぱり金融緩和傾向を維持する」になるのではないだろうな――という懸念が捨てきれません。
『FRB』の言うテーパリング加速が本当に実行され、市場も納得すればドル高方向に腹が据わり、そうなるとまたウォン安方向へ向かうでしょう。この場合、ドル高方向で市場のコンセンサスが得られているわけですから、韓国の通貨当局が多少頑張ったところでウォン安進行は止められません。
全ては市場で決まるのです。
追記
2021年12月06日(月)の市場が開きました。ドルウォンチャートの状況を以下の記事にまとめましたので本記事と併せてお読み頂ければ幸いです。
(柏ケミカル@dcp)