韓国経済の先行きが不安視される中、通貨安がどこまで進行するのかに注目が集まっています。また一方で「株安」についても注視されています。
上掲は最近のKOSPI(韓国総合株価指数)※のチャート(チャートは『Investing.com』より引用)です。日足チャートですので、ローソク足1本が1日の値動きを表します。
トレンドラインを引いてみると上掲のようになります。07月23日におよそ「2,100」をつけた後、激しい下落局面となり、08月06日に安値「1,891.81」を記録しますが、ここを天底としてダブルボトムを形成した後、上昇に転じます。
株式、FXの取引をする方はお分かりになると思いますが、このようなプライスアクションとなった場合には、いわば「コップの縁」の部分で往々にして値を揉むものです。
ここでいったんレンジ相場(一定の値幅で相場を動くことをいいます)になり、売り勢力と買い勢力の綱引きが行われて、縁のラインを超えて上昇を続ける、あるいは下落する、といったことが起こりやすいポイントなのです。
直近では、09月24日のおよそ2,100(正確には高値「2101.63」)まで上昇しましたが、翌日は下落。27日まで3日続けて下落となりました。またローソク足が長いですので、売りの圧力が強いことが分かります。
韓国の「安値」を試す局面
先にご紹介したとおり韓国通貨「ウォン」は(ドルウォンチャート上で)上を試す展開になっていますが、株式では(チャート上で)下を試す展開になっているのです。つまり、どちらも韓国売りの「安値」を試す局面というわけです。
あまり褒められた状況ではありません。
明けて30日、09月最終日の値動きはどうなるでしょうか。
※
KOSPIは以下の計算式で求められます。
KOSPI = (その時点の時価総額 ÷ 基準時点の時価総額) × 100
基準時点が「1980年01月04日」ですので、その時点の時価総額が「1980年01月04日の何倍」になっているかを100%表示します。例えば「KOSPIが1900」であれば、「1900%」ですから、「1980年01月04日」時点での時価総額に比べて19倍というわけです。
⇒参照:『Money1』「南朝鮮KOSPI『1900』割れ寸前 これは駄目かも」
※2019年08月07日公開の記事です。
⇒参照:『Money1』「南朝鮮の株式市場『KOSPI』直近の見どころ」
https://money1.jp/?p=9900
⇒参照:『Money1』「韓国『KOSDAQ』7.4%下落・サイドカー発動 これぞ暴落です」
https://money1.jp/?p=9692
(柏ケミカル@dcp)