「そうかなあ」と思わされる言葉ですが、世界的なテニスプレーヤー、ラファエル・ナダルさんが述べた言葉として韓国メディア『ソウル経済』が取り上げています。
ただし、これは2015年の発言です。以下に記事の一部を引用してみます。
2015年、メルセデスベンツが後援した男子プロテニス(ATP)メルセデスカップで優勝したラファエル・ナダルは、優勝賞品としてベンツの高性能スポーツカーであるAMG GTを副賞として受け取った。
黄色い色の車をコート上に引っ張ってきたベンツの関係者は「道路上でも野生馬になりたいなら、この車が必要でしょう」とナダルに試乗を勧め、観客席からは歓声が沸き起こった。
決勝戦が行われた場所がドイツのシュトゥットガルトだったのだから当然のことだ。
ベンツの関係者は短い試乗を終えた後、ナダルに向かって「ラファエル、車はどうですか」と尋ね、彼が答えた瞬間、会場は静まり返った。
「私のスポンサーである起亜自動車の車ほど良くないですね」
ナダルの予想外の反応にベンツの関係者は戸惑いながら苦笑いを浮かべ、隣に立っていた司会者は雰囲気を変えるために質問を投げかけた。
「マヨルカ(ナダル邸がある)で乗るんですよね?」
しかし、ナダルの答えに会場は再び険悪な空気に包まれた。
「車の色を変えた方がいいと思う。 僕はちょっとやり過ぎだと思うよ」。
9年前、ドイツのど真ん中でラファエル・ナダルはなぜ『起亜自動車』を叫んだのか。
『起亜自動車』がスポンサー企業とはいえ、無礼に見えるかもしれない。
当時優勝した大会の関係者と大会スポンサーであるメルセデスベンツの担当者、そしてその車に誇りを持っているドイツのファンをすべて困惑させたからだ。
しかし、20年以上続いているナダルと起亜の特別な友情を理解すれば、当時の彼の発言は「深い響き」を与える。
(後略)⇒参照・引用元:『ソウル経済』「”벤츠요? 기아만큼 좋진 않군요” …20년째 동행하는 나달과 기아의 우정 [Car톡]」
2015年のメルセデス・カップで優勝したナダルさんは1986年スペイン生まれなので、当時は29歳。すでに分別もあってしかるべき年齢であるのに、なかなかに大人げない発言です。なにせ「メルセデス・カップ」なのですから。
この記事では、20年間もスポンサードしてきたことがスポーツ業界で異例だとして取り上げています。要は「『起亜自動車』はすごい」です。
ずっとスポンサードしてくれた『起亜自動車』に対するリップサービスに過ぎないと思われますが、支援してきた選手から「『起亜自動車』の方が良い」という発言を引き出せたことは称賛に値するでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)