大向うを唸らせるような話ではありませんが、ウォッチャーにとっては興味深いですのでご紹介します。
中国外交部の定例記者ブリーフィングといえば、報道官から「中国の厚顔無恥な主張」を拝聴する場です。Money1でも何度もご紹介していますが、報道官によっては「戦狼外交」を体現したような方もいらっしゃって、「誰が言うか」はかなり重要です。
その中国外交部の報道官に、2024年03月18日の記者ブリーフィングで「ルーキー」が登場しました。「林剑」(林剣)さんです。
林剣さんは、第34代目の外交官だそうで、中国メディアの紹介によると、
漢民族の男性で、1977年05月生まれ、大学卒業資格を持ち、中国共産党員
とのこと。ルーキーといっても今年47歳なので完全にオッサンではありますが、林剣さんの報道官就任で、外交部・報道局の布陣は以下のようになっています。
中国外交部報道局の副局長はこれで5人になりました。
上掲のとおり、ルーキーの林剣さんも18日から頑張って記者ブリーフィングを主宰しています。18日は、林剣さんが初めて記者ブリーフィングを行うということで、冒頭では、毛寧さんからの紹介がありました。
毛寧:
記者の皆さん、こんにちは!本日の外務省定例記者ブリーフィングへようこそ。本日は質問に答えるためではなく、私の新しい同僚、外交部の新報道官兼情報部副部長の林剣を紹介するために来ました。
本日、彼は外務省の第34代報道官として定例記者ブリーフィングを主宰します。林剣副局長は外務省に25年間勤務しており、外交経験が比較的豊富で、コミュニケーション能力も高いです。
私や歴代の報道官を支えてくださったのと同じように、林剣副局長の仕事も支えていただきたいと思います。本日の記者会見の司会は、林剣副局長にお願いしたいと思います。
林剣:
記者の皆さん、こんにちは! このような場で皆さんにお会いできて光栄です。中国と世界の相互理解と協力を促進し、新時代の中国に対する世界の理解と評価を高め、世界の平和と発展のために積極的に努力していきたいと思います。今後とも皆様との誠実な交流とご協力をお願い申し上げます。
ご覧のとおり、林剣さんは「爽やかさん」な感じです。中国の外交部がすっかり「爽やか系」になってしまったのが、少し残念ではないでしょうか。
ゲス感満載で、Mっ気のある記者からは「あの人を蔑むような視線が最高」と評価されていた趙立堅さんが懐かしいですね。
趙立堅さんには特定のファンがいて「X(昔twitter)」のフォロワー数もなかなかだったのですが、残念ながら異動になってしましました。
なんとか帰って来てもらえないものでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)