中国最大手の不動産ディベロッパーの一つ『碧桂園』(カントリー・ガーデン)。ほとんど飛んだも同然ですが、いまだに企業活動は行われています。
※『碧桂園』は2023年の業績データをまだ公開しておりません(以下の記事でご紹介しました)。中国の企業は都合が悪くなると実態を隠蔽するのです。
中国最大手『碧桂園』が決算発表をバックレる! 株式は04月02日から取引停止へ
先に少しだけご紹介しましたが、中国最大手不動産ディベロッパーといわれる『碧桂園』(カントリー・ガーデン)が2024年03月28日の期限までに「2023年度の決算報告書」を公示できませんでした。以下が同社が出した「決算を公表できません」という...
2024年06月05日、中国語メディア『房财经网』が報じたところによると、『碧桂園』の05月の営業実績データ(ただし未監査)は、
2024年05月単月
総売上:42.9億元(-76.43%)
新規販売実績:44万平方メートル(-80.53%)
総売上:42.9億元(-76.43%)
新規販売実績:44万平方メートル(-80.53%)
となっています。対前年同期比でほぼ80%が蒸発したことになります。
01~05月の累計を見ると以下のようになります。
2024年01~05月累計
総売上:178.0億元(-84.21%)
新規販売実績:182万平方メートル(-87.59%)
事業が継続されているのがおかしい状況ですので、これでもマシな方かもしれませんが、累計の総売上は対前年同期比で84%蒸発しました。
ちなみに負債は、2023年末時点で約1兆3,600億元。これは許家印会長が行方不明になった『恒大集団』の約2兆3,800億元に次ぐ規模です。
中国最大の総合不動産情報サービスプロバイダー『CRIC』によると。中国不動産ディベロッパーの上位100社の01~05月累計売上は「約1兆4,134億元」。対前年同期比「-44.3%」なのです。
中国不動産業界はいかに困難な状況に陥っているのかを示しています。
(吉田ハンチング@dcp)