円が急速に円高方向に戻っています。
「日本政府に為替介入はできない」などといい、なめた態度で円安方向に張っていた投機筋を焼き払ってやればいいのです。
韓国ウォンの対日本円のレートも急速に動いています。以下をご覧ください。
先にご紹介しましたが、対円でウォン高が進むと韓国はロクなことになりませんので、韓国にとっては、まあ、助かった――といっていいでしょう。
韓国メディア『毎日経済』に「安いと買った妻の顔にニッコリ笑顔…反騰し始めた円ウォン、100円当たり890ウォン突破」という記事が出ています。
「妻の顔に笑顔」がとてもいいですが、これは円が対ウォンで異常に安くなったので「よし、買いや!」となった韓国の皆さんが多かったのです。
読者の皆さんもご存じかもしれませんが、韓国では円預金がやたらに増加していました。『韓国銀行』が2024年07月19日に公表したデータによれば、以下のとおり2024年06月末時点で、日本円の預金は
↑黄色のマーカーが日本円預金。06月末時点で対前月で+0.6億ドル、101.3億ドル分あります。⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2024年06月中の居住者外貨預金動向」
奥さんがニッコリなのは、安いときに買った円を売ってウォンに換えれば儲かるからです。
例えば天底の「1円=8.5ウォン」で仕込めていれば、「1円=9.0ウォン」でウォンに換えると5.9%の儲けになります。07月01日~07月24日のわずかな期間でこの儲けですから、達成できた人はおめでとう!です。
もっとも――庶民はそれでいいのかもしれませんが、キャリートレードの巻き戻しが本格的に始まれば、ニッコリばかりではいられないはずです。
世界的な円キャリートレードが起こった2007年から、韓国に何が起こったのかを考えなければなりません。韓国は通貨危機になりましたね(2008~2009年)。
ちなみに、この記事が面白いのは以下の記述です。
(前略)
一方、円と同行する動きを見せていたウォンは同伴して強勢を示せず、ドル当たり1,380ウォン台で停滞し、円に比べ弱さを示している。
(後略)
妬み嫉みかもしれませんが、日本円はハードカレンシーであり、中央銀行の介入パワーもまるで違います。紙くずのようなローカルカレンシー「ウォン」と一緒にしてもらいたくはありませんね。
(吉田ハンチング@dcp)