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韓国「中国に逆転される寸前」反射利益でひと息つく?

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韓国メディア『ヘラルド経済』が面白い記事を出しました。

アメリカ合衆国の方針によって韓国のディスプレー企業が「反射利益」を得るのではないか――というのです。韓国メディアはこの反射利益という言葉が大好きです。

意味は「漁夫の利」ですが、韓国メディアの影響なのか日本語メディアでも見るようになっています。リフレクションのごっつあんゴールみたいな感じです。

『ヘラルド経済』が指摘するのは、2024年09月25日、下院の「中国共産党戦略競争特別委員会」が国防総省に、中国のLCD、よびOLEDメーカーを制裁対象に指定するよう書簡を送ったことです。この書簡では中国企業『BOE』『天馬』が名指しされています。

この動きが規定路線となれば、中国『BOE』などのメーカーの製品が制限され、その分韓国企業に利益が回ってくるだろう――という話です。

先の記事で、『LGディスプレー』が中国広州工場を中国企業に売却したことをご紹介しましたが、これで韓国企業の在中国ディスプレー工場は完全に消滅します(工場の引き渡しについては2025年03月31日に完了)。

もし、『ヘラルド経済』の指摘するとおり、中国企業が合衆国によって掣肘されれば韓国企業には恩恵となるでしょう。

なにせ『BOE』をはじめとする中国企業のシェア拡大の勢いはすさまじく、韓国企業はおされっぱなしだからです。

以下は、同じ第1四半期で比較したスマートフォンにおけるOLEDのシェアです。

上掲のとおり、中国企業は着実に韓国企業のシェアを奪っています。

近々逆転し、韓国企業はOLEDにおいても中国企業に追い落とされることになるでしょう。中国企業が市場から締め出されることになれば、韓国企業が少しは助かるかもしれません。

(吉田ハンチング@dcp)

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