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「人類運命共同体構築の前途を力強く導く」誰もそんなことを中国に頼んでいない。

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2024年07月15日、「中国共産党中央委員会」第3回総会が北京で開幕しました。

経済が傾き、国民には仕事がなく、所得が激減しているため、中国共産党は「習近平の統治はいいものだ」と力説することしかできなくなっています。

そのため中国共産党の政府機関は(よせばいいのに)「習近平スゴい」を表明しています。

例えば、中国外交部は2024年07月16日、「从和平共处到命运与共的历史跨越」というプレスリリースを出しています。

「平和共存から運命共同体への歴史的飛躍」というタイトルですが、まず署名が「中共中央政治局委员、外交部部长 王毅」になっているところが驚きです。

内容は、06月28日、平和共存五原則70周年記念大会に出席した習近平さんが重要演説を行い、それについて褒め称えた内容です。外務大臣が「大統領の私見」を褒めちぎっているようなもので、決していい大人のすることではありません。

例えば――

「習近平総書記の重要な演説は、遠望に富み、深遠で、含蓄に富み、歴史と結びつき、未来を見据え、平和共存五原則の精神的な意味合いと現代的な価値を総合的に説明し、世界の世紀を超えた変化に直面して人類の運命共同体を構築する方向を指し示し、『グローバル・サウス』が世界各国の人々とともにより良い未来を切り開くための時代の強いメッセージを発信した」

などと書いています。

毎度おなじみ白髪三千丈式に「、」で区切って美辞麗句を並び立てています。中国では、このように習近平さんを歯の浮くほど讃えなければその地位を維持できないのです。哀しい国です。

かねてより習近平さんが提唱している「人類運命共同体」について、王毅さんがどのうように褒めそやしているのかを見てみましょう。以下に該当箇所を引用します。

(前略)
人類運命共同体の構築という概念は、国家と国家の関係に真新しい含蓄を注入し、相互達成と共同繁栄に向けた歴史的飛躍を実現した。

習近平総書記によれば、この概念は、絡み合う運命と国家間の連帯という客観的現実に基づくものであり、平等と共存という新たなパラダイムを設定するものである。

今日の世界は、栄光も損失も共通する運命共同体となっており、共通の課題、共通の利益、共通の責任が、各国の未来と運命をより緊密に結びつけている。

時代は、平等と互恵の原則に基づき、Win-Winの協力を求めてより率先して行動し、調和と共存を基礎とする平和共存をさらに実現するよう求めている。

人類運命共同体の構築は、相互尊重、公正・正義、Win-Winの協力に基づく新しいタイプの国際関係の推進によって支えられており、国土の大小、強弱、貧富の差にかかわらず、すべての国が国際社会の対等な構成員であり、手を携えて課題に対処し、国際問題における利益、権利、責任の共存を通じて共通の繁栄を実現すべきであることを強調している。

全人類共通の価値観の実践を普遍的な指針として、平和と発展が共通の大義であり、公正と正義が共通の理想であり、民主主義と自由が共通の追求であることを明確にし、異なる文明の調和ある共存と相互の成果を促進し、より良い世界を築くための正しい概念的指針を提供すべきである。
(後略)

⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「从和平共处到命运与共的历史跨越」

まず、習近平という独裁者をTopに戴いた中国と運命共同体なんて、まっぴらごめんだ――という国がほとんどだろうという点です。いや外国どころが、中国の国民の皆さんですら、「そんなのは嫌だ」と思っているでしょう。

「人類運命共同体」と勝手に呼称して、他所の国を泥舟に乗せようというのです。

習近平のいう「人類運命共同体」は、「お前の物はオレの物」という意味で、「運命共同体だからオレの言うことを聞け」と言っているのです。

習近平「オレたちは運命共同体だよ!
中国以外の全ての国「違うよ!

(吉田ハンチング@dcp)

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