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韓国「外貨預金を36.6億ドル増やす」日本円は100億ドル突破!

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2024年10月21日、『韓国銀行』が「2024年09月時点での韓国内居住者の外貨預金」のデータを公表しました。

この場合の居住者の定義は「内国人と国内企業、国内に6カ月以上居住した外国人、国内に進出している外国企業などの国内外貨預金」です。

これが面白い結果となっています。以下をご覧ください。

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2024年9月の居住者外貨預金動向」

09月は対前月比で「36.6億ドル」も増加し、1,040.7億ドルとなりました。

日本円は対前月比で5.3億ドル増加して100億ドルを超え「103.4億ドル」となっています。ここ数年の円建ての外貨預金の伸びは顕著なものがあります。以下をご覧ください。


↑2024年が09月末時点のデータ。また正確には円建て外貨預金のドル換算額の推移。

2020・2021年は50億ドルそこそこだったものが、ほぼ倍になっています。

この増加トレンドの原因は「円安」です。

円安が大きく進行したので、それ今のうちに買っとけ!(円高が進んだら大儲けだウッシッシ)というわけで、円預金が増加してきました。

韓国で外貨預金に「円建て」が多い理由はもう一つあって、実は韓国は対日本貿易ではけっこう「円」を使っているのです。

ちょっと古い2020年のデータですが、以下をご覧ください。

韓国の対日本「輸出」決済通貨
ドル:45.8%
ユーロ:0.4%
円:48.3%
ウォン:5.4%
その他:0.0%

韓国の対日本「輸入」決済通貨
ドル:38.0%
ユーロ:1.2%
円:54.5%
ウォン:6.1%
その他:0.2%

データ出典:『韓国銀行』の「2020年決済通貨別輸出入」

上掲のとおり、輸出・輸入の両方で最多決済通貨は実は「円」なのです。韓国における日本円の外貨預金がドルに次ぐ大きさなのは、日本との貿易で円が多く使われていためなのです。

現在のトレンドですぐに円高方向に強く進行するかどうかは不明ですが、吹けば飛ぶようなローカルカレンシーであるウォンで保有するよりも、ハードカレンシーのドル・円で持っていた方がいいのではないでしょうか。

当月、月次の外貨預金の増加理由は、

・輸出入関連の代金預金が増加したこと
・公共機関の外貨建て債券発行によるドル預金の増加
・円の増加は一部企業の配当金の受け取り
・円高進行によるドル換算額の増加
・人民元の増加は一部企業の事業売却代金の受け取り

と考えられます。

(吉田ハンチング@dcp)

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