中国共産党のちゃぶ台返し「私達の人生をどうしてくれる」

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中国全土で「抗議活動」が起こっています。給与不払いについての抗議活動は頻発し、もはや日常茶飯事になっています。ただし中国共産党政府に対する正面切った抗議はやはり控えめで、はばかられることであると分かります。

しかし……2024年11月14日、天津市で、中国共産党政府が推進した(かつての)政策について被害を受けたとした抗議活動が行われました。

↑天津での抗議活動を紹介する動画。YouTube「突破临界点」アカウント。

中国共産党が推進した「一人っ子政策」に対する批判活動です。「失独老人」という言葉が見えますが、これは「一人っ子政策の結果、子どもを失った高齢者」という意味です。

中国共産党は人口を抑制するために「子供は一人しか持つことを認めない」というバースコントロール、计划生育政策(計画生育政策)を推進していました(1979年~2014年)。


↑「計画生育 基本国策」(一人っ子政策は基本的な国策)、「只生一个好(1人だけ産むのが良い)というスローガンが書かれた看板。

中国共産党政府は「只生一个好,政府来养老」というスローガンを掲げていました。

「(子供は)1人だけ生むのが良い。老後は政府が面倒をみる」という意味です。


↑政府のスローガンの変遷を示した画像。

上掲の画像をご覧いただきたいのですが、「政府来养老」(老後は政府が面倒をみる)は、2005年には、

「養老不能全靠政府」(老後を政府に全面的に依存することはできない

となり、2012年には、

「推遲退休好,自己來養老」(退職の延期が良い、自分で老後を支えよう

になりました。

2018年には、

「贍養老人是義務,推給政府很可恥」(親の扶養は義務であり、それを政府に押し付けるのは恥ずべきことだ

になったのです。

中国共産党は「政府来养老」(老後は政府が面倒をみる)というスローガンを掲げて一人っ子政策を推進していたのに、ちゃぶ台をひっくり返しました。

政府の言うことを信じて一人っ子政策に協力し、「失独老人」になってしまった人が「私達の人生をどうしてくれるんだ」と抗議の声を上げるのは当然のことでしょう。このように中国共産党には「正義」などありません。

(吉田ハンチング@dcp)

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