「黒い半導体」でも「海の半導体」でもいいですが、滑稽な物言いには違いありません。「それは半導体やない。海苔や」です。
韓国の産業通商資源部はじめ、メディアまで一緒になって次期主力輸出品目として「海苔」に注目しています。海外での海苔の消費量が増加している――のです。
以下は韓国の海洋水産部が出した「海苔の輸出が2年連続で1兆ウォン達成!」と喜びを伝えるプレスリリースです。
韓国海洋水産部、「海苔輸出2年連続1兆ウォン達成」を発表
韓国海洋水産部(長官:カン・ドヒョン)は、11月26日(火)、今年も海苔輸出額が1兆ウォンを達成し、
さらに10月時点で過去最高の輸出記録(8.5億ドル)を更新したと発表した。同日午後3時、ソウル駅のロッテマート・ゼタプレックスにて、海苔の輸出額記録更新を記念するイベントが開催された。
海苔の輸出額:
2022年:6億4,755万ドル
2023年:7億9,254万ドル
2024年10月時点:8億4,956万ドル韓国の海苔輸出は10年間で7倍増加! 世界市場の70%を占有
韓国の海苔輸出は2010年の1.1億ドルから、2023年には7.9億ドルへと7倍以上に増加。輸出国数も、2010年の64カ国から2023年には122カ国へと拡大。
2024年は、
韓国産海苔の知名度向上による海外需要の増加
政府の輸出企業支援策などにより、前年より約27%増加した過去最高の輸出額(約10億ドル)を達成する見込み。
⇒参照・引用元:『韓国 海洋水産部』公式サイト「韓国海苔、またやった!」
韓国は何にでも「K」を付けるヘンな国ですが、政府(海洋水産部)によると、海苔は「韓国の海苔(K-GIM)」になるようです。
2年連続で輸出1兆ウォンを達成!と自慢するプレスリリースです。こういうのを見ると「さいですか」と菱沼聖子さんのようなつぶやきが出るわけですが、海洋水産部はいたって真面目です。
半導体や自動車など、これまでの主力輸出品目が先行き不透明ですので、輸出について他に明るい話題がないと困るのです。
韓国メディアが書くと以下のようになります。『NEWSIS』の記事から一部を以下に引用します。
(前略)
昨年の水産食品輸出額が30億ドルを突破した。海苔の輸出額は10億ドルに迫り、2年連続で1兆ウォンを突破した。
28日、海洋水産部によると、昨年の水産食品輸出総額は30億3500万ドルで、1年前(29億9700万ドル)に比べ1.2%増加したことを明らかにした。
「海の半導体」と呼ばれる海苔が水産食品輸出を牽引した。
海苔の輸出額は前年比25.8%増の9億9,700万ドルを記録した。
2023年に続き、2年連続で1兆ウォン台の輸出額を記録した。
(後略)
「いや、海の半導体なんていわれてませんよ」――なのですが、韓国メディアはこの表現をやめません。
ちなみに1兆ウォンを2年連続で達成できたのは「ウォン安」のおかげです。さらにいえば日本のおかげでもあるのです。
韓国の産業通商資源部が自分でいっていますが――海外で海苔の需要が伸びたのはキムパプなどの「K-フード」が海外で受け入れられたから――だそうですが、そのキムパプの起源は日本の「海苔巻き」です。
また何度もいいますが、「朝鮮半島における海苔の養殖」は、日本の併合時代に、日本人の水産技術者によって飛躍的に発展しました。
『朝鮮総督府 水産試験場』主任技師・富士川きよしさん、全羅南道水試技師・金子政之助さんが「浮きヒビ養殖法」を開発したことで、朝鮮半島における海苔の養殖が盛んになりました。
日本の存在を隠蔽するのではなく、少しぐらいは日本に感謝した方がいいでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)