韓国メディア毎日経済新聞に「外国人・機関コロナに乗じ2月・日平均5091億空売り」という記事が出ていましたので、ここ1カ月の韓国株式市場の動向についての状況をご紹介します。01月30日にWHOが非常事態宣言を出してから、確かに世界の株式市場は大揺れとなりました。
⇒参照・引用元:『毎日経済新聞』「外国人・機関コロナに乗じ2月・日平均5091億空売り(原文:韓国語)」
http://vip.mk.co.kr/news/view/21/20/1774189.html
韓国の株式市場の動向を、KOSPI(韓国総合株価指数)で見ると以下のようになります(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
上掲は、ローソク足1本が1カ月間の値動きを示す「月足」のチャートですが、確かにひどく下落しています。上ヒゲが長いことからも分かるとおり、いったんは「2,255」まで上昇したのですが、天底「1,980」というジェットコースターのような大幅下落を記録しました。
上掲の記事では、先月(02月)に1日平均の空売り取引代金は「5,091億ウォン」に達したとしています。これは昨年の1日平均より60.1%も多く、いかに02月に空売りが多かったかを如実に示しています。直近1カ月の売買動向のデータを見てみると以下のようになります(2020年02月06日-03月06日/03月の取引が1週間分入っています)。
⇒データ引用元:『finance.naver.com』「투자자별 매매 동향(投資家別売買動向)」
https://finance.naver.com/sise/sise_trans_style.nhn
左から二番目の棒グラフが「外国人」の売買を示すものですが、直近1カ月で「5兆5,990ウォン」も売り越しており、確かにこれは巨額です。以前、外国人の売り越しについてMoney1でご紹介したときには3カ月で「4兆4,824億ウォン」でしたから、1/3の期間で約1.2倍売り越したことになります。空売りで儲けたウォンはドルに換えられるでしょうから、そりゃウォン安も進みますわね※。
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ドルウォンを「月足」で見ると、実際には02月は上下動は激しいもののほとんど「コマ足」なのですが。
(吉田ハンチング@dcp)