【北朝鮮 vs ロシア】エアコン温度設定を巡って悶着。「23℃だ」「いや20℃だ」

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2022年09月03日、中国の習近平、ロシアのプーチン、北朝鮮の金正恩の「赤い三連星」がパレードを見下ろすことになりました。

当日、日中の最高気温は31.7℃で、パレードは午前9時スタートで、午後3時15分まで行われました。見下ろすだけでもさすがに疲れたでしょう。

プーチンさんと金正恩さんは釣魚台で移動し、ロシア・北朝鮮の首脳会談が行われたのですが、そこでエアコンの温度設定について一悶着がありました。

首領さまを気遣う北朝鮮の随行員は「23℃」を主張し、大統領を気遣うロシアの随行員は「20℃」を主張。そのリモコンにかけた指を放せってば――と騒ぎになったというのです。

ロシアを代表する全国紙『Коммерсантъ(コメルサント:「商人」という意味/1989年創刊)』紙にAndrey Kolesnikovさんがそのときの様子を面白くプレスリリースしていますので、同紙から該当箇所を引いてみます。

(前略)
もっとも、北朝鮮の記者たちは来ると予想されていた。

彼らはがっしりした体格で押しが強い男たちであり、自分たちの敬愛する指導者のこととなれば、法律や規則など一切意に介さない。

他の人間はすぐさま「嫌いな存在」と見なされる。

一方、会場にいたロシアの記者はほとんどいなかった。したがって「少数で持ちこたえるしかないのだ」と理解できた。

だがまず、すべてを自分たちの間で決着させようとしたのは治安機関の職員たちだった。

北朝鮮側の同僚が突然黙って壁のエアコンのリモコンを手にし、自分の思うままに温度を調整し始めたのだ。

これは極めて重要な問題である。

彼は温度を+23℃まで上げることに成功したが、その時点でロシア側の同僚が介入した。


↑エアコンのリモコンを挟んで睨み合うロシアと北朝鮮の「お付きの人」。

私が耳にしたところでは、彼は+20℃を主張していた。

もちろん彼はロシア語で話した。奇妙なことに、北朝鮮の同僚はそれを理解していたが、それでも一切譲ろうとはしなかった。

両者はしばらくの間、互いの指をリモコンから引きはがし合っていた。そのうち片方の冷静さがわずかに揺らぎ、一挙の動きで自分に有利に事を決した。

恐らく、北朝鮮側は少し痛かっただろう。

その時、両首脳がまさにロシア側の車で迎賓館に到着したとの知らせが入った。
(後略)

⇒参照・引用元:『Коммерсанте』「Лидер КНДР был непрекословен」

両者はしばらくの間、互いの指をリモコンから引きはがし合っていた――は傑作です。

結局、上掲のような首脳会談の風景となりましたが。

(吉田ハンチング@dcp)

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