中国・香港では大火でマンション丸焼け、安徽省では大爆発。

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読者の皆さまもすでにご存じでしょうが、中国・香港でマンション群が丸焼けになる――という大火災が発生しました。

2025年11月26日、香港北部の大埔地域の大規模マンション団地「宏福苑:Wang Fuk Court(ワンフクコート)」で火災が発生。火は8棟のうち7棟に広がり大炎上しました。


↑まるで『タワーリング・インフェルノ』のような光景が現実のものととなりました。2025年11月26日14:52頃に火災が発生。住民が避難することになりましたが、痛ましいことに逃げ遅れた方もいらっしゃいました。

火災が発生した「Wang Fuk Court」は1983年に建てられた老朽マンション団地で、31階建て計8棟という構成。2,000世帯・約4,800人余りが居住していた――とのこと。

「Wang Fuk Court」は1年以上にわたる大規模補修工事中で、複数棟に足場(鷹架)が設置されていました。外壁に設置された竹製の足場と工事用安全ネットによって火が広がり、大規模火災に発展しました。

建物が改修・外壁メンテナンスの最中で、外壁に足場および保護ネットがあった――という点では、Money1でもご紹介した、同じ香港で2025年10月18日16:24分頃に発生した「Chinachem Tower」火災と同じです。

↑香港の中心部で発生した「Chinachem Tower」の火災。

実は、この竹の足場と防護ネットが火災を大きくするという事件は、今回だけではありません。

●2023年03月:尖沙咀高層ホテルの外壁火災

などが起こっているのです。今回、2025年11月26日「宏福苑の火災」が加わったという形です。

竹の足場をやめればいいじゃないか――という話もあるのですが、これはこれで香港では便利なのです。

道路が極端に狭い
ビル同士の隙間も狭い
外壁が入り組んでいる

――という香港独自の環境があるため、竹の足場には「長尺の竹を比較的自由な角度・長さで組めるので、狭い路地・変な曲がり・カーブした外壁にも対応しやすい」という利点があるのです。

『Reuters(ロイター)』の報道によると、近代化が進んでいるにもかかわらず、香港では公式統計によると「登録されている竹足場職人は依然として約2,500人いる」とのこと。

今回の火災による死者は146人と報じられていますが、行方不明者が40人以上もいらっしゃるので、痛ましいことですが、これから増える可能性があります。

↑YouTube『日テレNEWS』チャンネル「【香港マンション火災】死者146人に 40人以上と連絡とれず 当局は抗議デモなどへの発展を警戒」


↑8棟あるマンションのうち7棟が被害に。丸焼けです。

安徽省では大爆発!

香港では大火ですが、同日2025年11月26日、安徽省亳州市では大爆発が発生し、住民の皆さんを不安にさせるという事件がありました。

上掲のようなきのこ雲が立ち上る大爆発が発生しました。2km先の家屋の窓が割れるなどの被害が発生しました。

以下が本件について当局が出した状況通報です。

2025年11月23日、譙城区(安徽省亳州市)趙橋郷が管内で安全生産上の潜在的危険要因の大規模点検作業を実施していたところ、違法に花火・爆竹を製造している作業場を一つ発見した。

11月26日、譙城区応急管理局は、専門資格を有する第三者企業に委託し、当該作業場にあった花火・爆竹の原材料を集中処分した。処分の過程で、音響(爆裂音)、煙霧、衝撃波が発生し、付近の一部家屋の窓ガラス等の物品が損壊し、4名が軽微な擦り傷を負った。

関係状況については、現在、法律および規定に基づき調査・処理が進められている。

譙城区応急管理局
2025年11月27日

違法に花火・爆竹を製造している作業場を発見し、そこにあった花火・爆竹の原材料を処分したところ、大爆発になった――というのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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