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韓国の日本を貶めたい記事は「なぜ韓国を比較しないか」

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2021年02月16日、韓国メディア『韓国経済』に「『怖い、失われた30年』…かつて世界第2位日本の墜落」という記事が出ました。

簡単にいえば、30年ぶりに3万円を超えた日経平均を見て、株価の上昇を貶めてやろうと「日本はかつて世界第2位の経済大国だったが今はそうではない」という記事を出したのです。

この記事の中には、日本とアメリカ合衆国を比較して、日本は昔のような経済力はないとくさしています。例えば以下のように。

(前略)
1990年、東京株式市場の時価総額は2兆9,000億ドル(約3,197兆ウォン)と世界の株式市場の時価総額の31.2%を占めた。3兆1,000億ドル(33.0%)の米国とほとんど差がなかった。

過去30年の間に、東京株式市場の時価総額は7兆4,000億ドルに増えたが、世界市場に占める割合は6.8%と縮小した。
(後略)

また以下のような具合です。

(前略)
日本の個人投資家は、過去30年間、日本の株式を68兆円(約712兆ウォン)ぶん売り越した。その結果、個人投資家の保有比率が20.4%から16.5%に下落した。

40%に達した日本の金融会社の保有割合は20%水準まで下落した。

一方、外国人の保有割合は4.7%から30.3%に7倍近く上昇した。
(後略)

この記事では日本とアメリカ合衆国、日本と世界を比較するばかりで韓国のことは一切出てきません。不思議だと思われませんか? これは、韓国の例を出すと非常にみじめなことになるからです。

日本の株式市場の時価総額の話が出ていますので、韓国のKOSPIの時価総額を見てみましょう。KOSPIはそもそも1980年1月4日の時価総額の何倍になっているのかを示す指標なので、こういう時は簡単に使えて便利です。

この記事を制作中にまだ指標は動いていますが、2021年02月16日12:54現在「3,152.71」です。1980年1月4日の時価総額の31.5271倍ですから時価総額は「1,746兆7,080億ウォン」です。

つまり、ドル建てに直すと以下になります(「1ドル=1,100ウォン」で換算)。

日本:7兆4,000億ドル
韓国:1兆5,879億ドル

日本の世界市場におけるシェアを6.8%に下落したとしていますが、上記の金額ですから以下のようになります。

日本:6.8%
韓国:1.5%

韓国のKOSPIなど世界市場からすればわずか1.5%に過ぎません。

また、日本株式の外国人投資家の保有比率が「30.3%」と揶揄したいようですが、では韓国はどうか?

2020年11月末時点
外国人投資家の保有する株式時価総額:675兆ウォン
時価総額の30.8%

と韓国金融監督院の「外国人投資動向」にあります。「30.8%」で日本よりも外国人保有比率が高く、日本をどうこう言えるような数字ではありません。

というわけで、日本を貶めようと頑張ったのかもしれませんが、韓国自身のことを比較しないのは韓国のデータを引くと日本に圧倒的に負けておりみじめになるからだと思われます。

韓国のメディアの皆さんは日本のことなど考えず、自国の株式市場がどうすれば大きく成長するのかをもっと一生懸命考え、アドバイスしてあげた方がいいでしょう。

⇒参照・引用元:『韓国経済』「『怖い、失われた30年』…かつて世界第2位日本の墜落」

(吉田ハンチング@dcp)

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