2026年02月28日、イスラエルとアメリカ合衆国はイランに対する大規模空爆を開始しました。これに対して、イランは周辺中東諸国にある合衆国の軍事基地などに反撃を実施。
UAEはイランから国土を攻撃された国の一つです。UAEといえば、韓国が自国産の兵器を売り込んだ国です。

Money1でもご紹介したとおり、国内技術で開発されたミサイル防空システム「天弓II」が入っており、UAE(アラブ首長国連邦)やサウジアラビアへの輸出に続きイラクにも入り、韓国メディアは、
「中東の主要3カ国に『K-防空網ベルト』を完成させることになった」
――と喜んでいました。

↑韓国がUAEなどに輸出した天弓II。「K-防空網ベルト」だそうです。
しかし、兵器というのは実戦で役に立たないと話になりません。コンバット・プルーブンがない兵器など論外です。
さて韓国産の天弓IIは、実戦による能力証明を果たしたのでしょうか。
韓国メディア『朝鮮日報』が「やりました」という記事を出していますので、以下に引きます。
(前略)
本紙の取材を総合すると、現在UAEに一部実戦配備されている天弓-Ⅱの部隊が、最近のイランのミサイルおよびドローン攻撃を防ぐために稼働したと伝えられている。アラブ首長国連邦軍の防空網は、合衆国製パトリオット、イスラエル製アロー、韓国製天弓IIなどで構成されていることが知られているが、天弓IIが実戦で敵ミサイルの迎撃に成功したということである。
軍関係者などによると、「開戦初期にUAEを攻撃したイランの弾道ミサイルに対するUAE防空体系の総合迎撃率は90%以上」と伝えられた。
天弓IIの迎撃率も同様の水準と伝えられている。
(中略)
サウジアラビアとイラクも天弓-Ⅱ導入契約を締結した状態である。防衛産業企業関係者は「天弓1個砲隊は3,000億~4,000億ウォン水準で、パトリオット価格の3分の1水準だ」と述べた。
天弓IIがイランからの攻撃の迎撃に実戦参加し、迎撃に成功した――と報じています。
ご注意いただきたいのは、「開戦初期にUAEを攻撃したイランの弾道ミサイルに対するUAE防空体系の総合迎撃率は90%以上」という話がありますが、これはパトリオットやアローなど主力迎撃ミサイルも含また率であって、新参の「天弓II」については「同等と推定される」と推測が披露されている点です。
ほんとぉ?――という話なのですが、UAEの国防省が2026年02月28日に出したプレスリリースでは、以下のような「迎撃に成功」というプレスリリースを出しています。
アブダビ、2026年2月28日(WAM)— 国防省(MoD)は、本日、UAEがイランの弾道ミサイルを伴う露骨な攻撃にさらされたと発表し、UAEの防空システムがこれらのミサイルに高い効率で対処し、複数のミサイルの迎撃に成功したと述べた。
UAE当局はまた、一部のミサイル残骸が住宅地に落下した事案にも対応し、これにより一定の物的被害が発生した。
落下した残骸により、アジア国籍の民間人1名が死亡した。当局は、UAEにおける安全状況は依然として安定しており、すべての関係機関が24時間体制で動向を監視していることを確認した。
同省はこの攻撃を強く非難し、民間施設、施設および国家機関を標的とするいかなる行為も断固として拒否するUAEの立場を強調した。
また、このような行為は危険なエスカレーションであり、民間人の安全を脅かし、安定を損なう卑劣な行為であると強調した。
同省はさらに、この攻撃が国家主権および国際法の明白な違反であるとし、UAEはこのエスカレーションに対応し、自国の領土、国民および居住者を保護し、その主権・安全・安定を守るために必要なあらゆる措置を取る完全な権利を留保することを強調した。
同省は、いかなる脅威にも対処するための完全な準備と態勢が整っていることを確認し、国家の安全と安定を損なおうとするいかなる試みにも断固として対処するため、必要なすべての措置が講じられていると強調した。
また、市民、居住者および訪問者の安全は最優先事項であり、これを損なうことは許されないと付け加えた。
同省は国民に対し、情報については公式情報源に依拠し、噂や未確認の報道の拡散を避けるよう呼びかけた。また、UAE内の公式情報源から情報を得るよう促し、噂や未確認情報の拡散を避けるよう求めた。
⇒参照・引用元:『UAE 国防省』公式サイト「UAE announces successful interception of several Iranian missiles targeting country」
これが恐らく迎撃についての第一報ですが、当然かもしれませんが、迎撃に成功したとしていますが、パトリオット、アロー、天弓IIなどへの言及はありません。
2026年03月02日付けのトルコの『アナドル通信社』の報道では、
UAE、イランからのミサイル15発・ドローン148機を迎撃と発表
イランの攻撃により土曜日以降、3人死亡、68人負傷とUAE国防省アラブ首長国連邦(UAE)は月曜日、イランから発射されたミサイル15発とドローン148機を防空システムが迎撃したと発表し、土曜日以降の迎撃総数はミサイル174発、ドローン689機に達したと述べた。
UAE国防省は声明で、月曜日に迎撃された飛翔体には、弾道ミサイル9発、巡航ミサイル6発、ドローン148機が含まれていたと述べた。
また同省は、土曜日以降にイランから発射された弾道ミサイル174発が探知され、そのうち161発が迎撃され、残る13発は海上に落下したと付け加えた。
同省はさらに、イランのドローン689機も探知され、そのうち645機が迎撃され、44機が国内領域内に落下したと述べた。また、巡航ミサイル8発も探知され、破壊されたと付け加えた。
同省は「これらの攻撃により3人が死亡し、68人が軽傷を負った」と述べた。
UAEはイランの攻撃を「露骨な侵略行為」であり、「国家主権および国際法の明白な違反」であると非難した。
合衆国とイスラエルは土曜日、イランに対して大規模な攻撃を実施し、最高指導者アリー・ハメネイ師や軍高官を含む複数のイラン指導者を殺害した。
これに対しテヘランは、米国の資産が存在するイスラエルおよび湾岸諸国を標的として、ドローンおよびミサイルによる報復攻撃を行っている。
⇒参照・引用元:『』「UAE says it intercepted 15 missiles, 148 drones from Iran」
03月02日時点での情報ですが、
弾道ミサイル174発を探知 ⇒ 161発を迎撃
(残る13発は海上に落下)
ドローン689機を探知 ⇒ 645機を迎撃
(残る44機は国内領域内に落下)
巡航ミサイル8発を探知 ⇒ すべて破壊
――となっています。ですから、
弾道ミサイルの迎撃成功率:161/174 ⇒ 約92.5%
ドローンの迎撃成功率:645/689 ⇒ 約93.6%
――となるわけです。
当然ですが、これは防空システム全体の成果であって、個別のミサイルシステムがどのような成果を上げたのかは詳細がないので分かりません。
『朝鮮日報』の記事では「天弓IIの迎撃率も同様の水準」と書いていますが、これは本当でしょうか? 事態が終了してから詳細なデータを確認したいところです。
(吉田ハンチング@dcp)






