2026年05月04日、香港特別行政府が以下の公示を出しました。

↑中国・広東省台山市にある台山原発。フランス型EPR炉(欧州加圧水型炉)を採用し、原子炉は2基(各約1,660MW)で、2018年(1号機)・2019年(2号機)に商業運転を開始しました。
あの台山原発でインシデント(分類は事象)です。
台山原子力発電所運転事象
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保安局の報道官は本日(05月04日)、広東省核緊急委員会弁公室が保安局に対し、台山原子力発電所に関する運転事象について通報したと述べた。04月30日、台山原子力発電所1号機は計画に基づく停止点検状態にあった。
3号蒸気発生器に対する映像検査を行った際に異物が発見された。
05月02日に検査作業がすべて完了した後、合計で2つのカールした切りくず状の異物(原文は「卷屑状异物」)が発見され、大きさはそれぞれ1.5センチメートル×1.5センチメートルおよび3.5センチメートル×1.3センチメートルであった。
異物はいずれもすでに取り出されており、台山原子力発電所は現在、異物の由来の特定および関連する分析作業を行っている。
処理過程において、1号機は終始安全な状態にあり、三重の安全防護障壁は完全であり、放射性物質の外部への放出はなかった。
今回の逸脱は機組の安全、従業員の健康、周辺の公衆および環境に対して影響を与えていない。国際原子力事象評価尺度および核安全法規に基づき、本件は5月1日にレベル0の逸脱と判定された。
台山核電合営有限公司はすでに適時に監督機関へ報告しており、内部の経験フィードバックを実施する予定であり、すでに同社ウェブサイト上にて上記運転事象の詳細を公表している。
公衆は同社ウェブサイト(www.tnpjvc.com.cn)の「核安全情報公開」内の「運転事象」ページにおいて関連情報を確認することができる。
完2026年05月04日(月)
香港時間10時30分⇒参照・引用元:『香港特別行政府』公式サイト「台山核电站运行事件」
『台山核电合营有限公司』のHPを確認すると、以下のように説明しています。
上述运行事件均按照国际原子能机构制定的《国际核事件分级表》进行评级(分为1级至7级)
上記の運転事象はいずれも、国際原子力機関が制定した「国際原子力事象評価尺度(INES)」に基づいて評価されている(1級から7級に区分される)。
2026年04月30日、1号機は停止点検状態にあり、計画に従って3号蒸気発生器の映像検査作業を実施していた際に、1つの異物が発見された。
05月02日に検査作業がすべて完了した時点で、合計2つの異物が発見され、それぞれ1.5cm×1.5cmおよび3.5cm×1.3cmのカールした切りくず状の異物であった。
現在、2つの異物はいずれも取り出されており、異物の由来の特定および関連分析作業が進められている。
台山原子力発電所1号機は終始安全かつ安定した状態にあり、放射性物質の外部への放出はなく、発電所、従業員および周辺の公衆や環境に影響はなかった。
国際原子力事象評価尺度(INES)および関連規定に基づき、本件は2026年05月01日にレベル0の逸脱と判定された。
台山原子力発電所はすでに速やかに監督機関へ報告しており、今後、内部の経験フィードバックを実施する予定である。(備考:国際原子力事象評価尺度(INES)では1~3級は「事象」、4~7級は「事故」に分類される。0級は逸脱に属し、INES表には含まれず、主に発電所における是正および経験のフィードバックに用いられる)
⇒参照・引用元:『台山核电合营有限公司』公式サイト「上述运行事件均按照国际原子能机构制定的《国际核事件分级表》进行评级(分为1级至7级)」
『IAEA』の分類でいう「レベル0」の些細な事象である――としています。


香港から原子力発電所まで直線距離で約126km。PHOTO(C)GoogleMap
ずいぶん前にご紹介しましたが、2021年06月14日、アメリカ合衆国メディア『CNN』が同原子力発電所で放射線漏れなどが起こった可能性があると報道したことがあります。
(吉田ハンチング@dcp)







