2020年05月26日、韓国メディア『ソウルファイナンス』に「国内の金融事故、毎年減少…100億大事故は急増」という記事が出ました。
これは韓国の「金融監督院」が公表した「2019年の金融事故発生状況と対応策」を基にした記事。一部を以下に引用します。
国内金融事故が毎年減少を見せているが、事故金額はかえって大幅に増加し、大型化の様相を示した。特に金融投資を中心として1,000億ウォン台の大型詐欺が発生して事故の金額が大幅に増加した。
⇒参照・引用元:『ソウルファイナンス』「国内の金融事故、毎年減少…100億大事故は急増」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)
記事の原文では「事故」となっているのですが、日本で金融事故というと一般には「借金の返済が遅れたり、返済ができなくなる」ことを指します。しかし、記事で扱っているのは「詐欺事件による被害金額」などなので、日本では「事件」と呼ぶべき案件でしょう。
それはともかく、この「事件」の件数自体は減少しているのですが、被害額は急増しています。
(前略)
ただし、金融事故金額は3,108億ウォンに達した。前年(1,296億ウォン)に比べ139.8%(1,812億ウォン)急増した。100億ウォン以上の大型金融事故が6件で、前年(1件)より6倍に増加し、1,000億ウォン以上の金融事故が2016年以来に発生した影響である。
(後略)
グラフにすると以下のようになります。
韓国での2019年の被害額「3,108億ウォン」(約271億円:2020年05月26日「1ウォン=0.087円」で換算)というのは、国の経済規模を考えるとかなりものです。
「もって他山の石とすべし」といいますが、うまい投資話に乗せられないようにいたしましょう。
(柏ケミカル@dcp)