中国の国有鉄道といえば、(日本JRの技術をパクったくせに独自開発と言い張る)高速鉄道が巨額の赤字を出していることで日本でも知られていますが、今回の世界的な騒動で2020年の決算も大変な事態に陥っています。
2020年の決算は以下のように大赤字です。
『中国国家鉄道集団公司』
2020年上半期
売上高:4,039億元(前年同期比:1,242億元減少/-23.5%)
当期純利益:▲955億元
第1四半期:▲613億元
第2四半期:▲342億元
「955億元」といえば日本円で「約1兆4,831億円」です(「1元=15.53円」で換算)。例の病気の件で移動が制限されていましたから赤字は仕方がないかもしれませんが、それにしても巨額です。
中国政府は採算度外視でインフラ開発にじゃぶじゃぶ投資ししたが、これからはそうもいきません。少なくとも先進国はアメリカ合衆国との対立を恐れて中国への投資を控える方向にありますし、これまで借金で調達していた資金も獲得が難しくなります。
借金で借金を返すことができなくなったらデフォルトです。中国政府が国有鉄道に資金を供与し続けることはどこまでできるでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)