何度でも言いますが、韓国は何かというとスグに「なんとか基金(ファンド)」を作りたがるヘンな国なのですが、とうとう現場から「いい加減にしろ!」という声が挙がりました。火元は韓国の国策銀行である『産業銀行』です。
勝手におだを上げておいてなんだ!の声
では、大変に面白い韓国メディア『朝鮮日報』の2020年09月10日の記事から以下に引用します。
政府が最近発表した「ポリシー型ニューディール基金」の実務を抱え込むことになった『産業銀行』の従業員の不満が高まっている。
40兆ウォン規模の「基幹産業安定基金」も自分たちと協議せずに作っておいて、その後始末を引き受けることになったが、半年も経たないうち再び対策のない政策に動員されたためである。
「産業銀行労組」は09日、「一方的なニューディール基金支援策の発表と政策金融機関への負担転嫁を糾弾する」というタイトルの声明を発表した。
労組は「最終的にはニューディールファンドも『産業銀行』が主管することになった。そのファンドの構造は『産業銀行』が過度に損失を負担するものだ」とし「政府は途方もない計画だけ立てて『産業銀行』をかき回しているだけだ」と指摘した。
(後略)⇒参照・引用元:『朝鮮日報』「『今度はニューディールファンド、また後始末を押し付けるか』政府に怒る産業銀行の従業員」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)
『産業銀行』の現場職員の悲鳴が聞こえてくるような記事です。
ここから分かるのは、文在寅大統領がぶち上げている「なんとか基金」は現場に一切相談もなく進行されており、その上、後始末は丸投げしているということです。
現場職員からすれば「上も上だ。唯々諾々と引き受けてくんなよ!」というところではないでしょうか。
何かというと『産業銀行』の出番になる
これまでご紹介してきたとおり、「なんとか基金」の構想が立ち上がるたびに『産業銀行』が担ぎ出されます。もう人の耳目を集めなくなった、あの「基幹産業安定基金」の時も、文在寅大統領が「韓国の7つの基幹産業を救う40兆ウォンの基金だ!」とぶち上げたのはいいですが、
になり、
になり、結局、現在に至るもまだ1企業も救っていません。それどころか、債券を発行して40兆ウォンを集めたという話も聞こえてきません。
この面倒くさい基金の主管を押しつけられたのも『産業銀行』です。
ここにきて「韓国版ニューディール」です。また「韓国版ニューディールファンド」なるものを文大統領が言い出し『産業銀行』を主管に据えようというのですから、『産業銀行』の現場がキレても当然です。
このような実体の計画がうまくいくわけないでしょう。
2020年09月11日17:35:57韓国メディア『毎日経済』に「【速報】基幹産業安定基金、アシアナ航空の2.4兆サポート」という記事が一瞬出たのですがスグに消えてしまいました。また出たらMoney1でもご紹介します。
まだ1企業も救っていないのですが、もし同記事が本当なら第1号です。ただし、お金が問題です。
2020年09月11日17:50
(柏ケミカル@dcp)