こういうのも韓国の実体経済が悪化している証拠なのでしょう。国際的な格付け会社として有名な『ムーディーズ』が2020年09月23日に「韓国の非金融企業」についての報告書を出したのですが……「肯定的な評価を付与した企業がゼロ」だというのです。
何度かご紹介していますが、韓国はこの格付けを異常に気にする国で(下がると国債や社債などを発行するときに利息が高くなるためでしょうが)、メディアも格付けをよく取り上げます。
この「肯定的評価ゼロ」も大きなインパクトを与えたようです。韓国メディア『韓国経済』の記事から一部を以下に引用します。
国際格付け会社『ムーディーズ』が23日、韓国の非金融企業に関する報告書を出し、国内企業の信用評価において肯定的な展望を付与した企業が1カ所もないと明らかにした。
国際信用評価会社の評価対象企業は、海外資金を調達する『サムスン電子』(58,600 + 0.69%)・『現代自動車』など国内の代表企業である。
(中略)
『ムーディーズ』は、すでに今年の上半期に10個の企業の信用格付けを落としたり、信用格付けの見通しを下方修正している。
『SKイノベーション』(148,000 -1.99%) 、『LG化学』(630,000 -1.41%) 、『Eマート』(141,000 + 0.36%)などが該当した。
同じ期間に信用格付けが上がったり、信用格付けの見通しが上方修正されたのは、たった1つの企業(『マグナチップ半導体』)にとどまった。これも「大規模な資産売却のため」とムーディーズは付け加えた。
⇒参照・引用元:『韓国経済』「ムーディーズの警告…『韓国非金融企業、肯定展望1カ所もない』」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による/( )内は株価、株価の上昇率
というわけで、韓国企業にとって非常に厳しい、しかし当然ともいえる評価となったようです。これで信用格付けが落ちたりすると資金調達において面倒なことになる企業が出てきそうです。
とにかく韓国は輸出企業が回復しないことにはお話になりません。
(吉田ハンチング@dcp)