韓国の原発について「なにをやっとんじゃ」という件が発覚しました。Money1でも幾度かご紹介したことがありますが、韓国では原子力発電所の解体作業にかかる「予定」です。
対象は「古里1号機」で、これは韓国最古の原子炉です。現在は運転を停止されていますが、2012年には全電源喪失という緊急事態になったこともあります。
2022年から解体作業にが始まる予定なのですが、まだ決まっていません。その手順や費用を記載した『韓国水力原子力発電株式会社』の秘密資料が、住民相談カウンターに放置していた事実が分かり、韓国メディアも呆れて報じています。
『朝鮮日報』の記事から一部を引用します。
(前略)
11日、『国民の力』のジョ・ミョンフイ議員によると、『韓水原』(『韓国水力原子力発電株式会社』の略:筆者注)は2017年06月に稼働を停止し解体手順を踏んでいる国内初の原発「古里1号機」の解体計画草案を住民に供覧させた。原子力安全法に基づく手続きであったが方法が問題であった。
「解体計画書」冊子が釜山機張郡など近くの住民センター民願室の机の上に、07〜08月、2カ月間担当者がつくこともなく放置されたのである。
(後略)⇒参照・引用元:『朝鮮日報』「[独占]「原発解体機密文書」を近所の住民センターに置いて閲覧させた」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)
まあこういうのも情報開示というのかもしれませんが、それにしても取扱が杜撰(ずさん)です。
で、その冊子の内容ですが、以下のように報じています。
(前略)
この解体計画書には、合計132億ウォンとされていた。海外資料の購入に10億ウォン、計画作成用に122億ウォンと記載された。計画書には事業の概要をはじめ、施設の現状、解体戦略と放射性廃棄物の管理方法などが入っていた。
幾つかのブラインド処理がされていたが、専門家は「十分に重要な情報を逆算(逆算)または類推することができる」と指摘する。
解体費用の詳細は隠されたが、総額は公開され、図面は非公開だが敷地の現況はそのまま公開されたためである。
(後略)
計画書に132億ウォンもかかっているというのも驚きですが、その大事な資料を放置していたというのはいかがなものか、です。
このような杜撰な扱いが実際に解体にかかってから起こらないことを祈ります。なにせ日本のすぐ近所にある原子炉ですので。
(吉田ハンチング@dcp)