Money1で連日ご紹介しているとおり、ウォン高が急速に進行しています。大本にはアメリカ合衆国のドルがじゃぶじゃぶ状態なことがありますが、ウォンも高値進行を続けてついに「1ドル=1,140ウォン」台に入っています。
2020年03月には「韓国通貨危機」以来の「ウォン安」進行で「エラいこっちゃ!」だったのですが、こうウォン高が進行すると、今度は「輸出への影響は大丈夫なのか」という懸念で「エラいこっちゃ!」になります。
韓国は輸出1本で食べている国ですので、ウォン高に振れると商品の価格戦闘力がなくなって売上に影響するのです。
上掲はドルウォンの「月足」チャートですが、2020年06月からズンズンとウォン高が進行していることがお分かりいただけるでしょう(チャートは『Investing.com』より引用)。
「月足」はローソク足1本が1カ間の値動きを示します
現在のところ2019年04月以来の水準までウォン高が進行しました。さすがに韓国メディアからも懸念の声が上がっているようで、『亜州経済』に『韓国銀行』の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁の声を記事にしています。
(前略)
李総裁は「国内外の経済動向が韓国市場にどのような影響を与えるのか注意深く観察し、必要に応じて市場安定のための適切な措置を取っていく計画だ」と述べた。
李総裁は今のところウォン高の影響は限定的としていますが、変動が大きくなると……どうなるでしょうか。ドルウォンレートは注視しておかなければなりません。
(柏ケミカル@dcp)