2020年12月08日、韓国の企画財政部から「月刊財政動向12月号」が公開されました。毎度おなじみですが、韓国政府の財政収支についての状態を確認してみます。
2020年01-10月 累計
統合財政収支:-59.0兆ウォン
管理財政収支:-90.6兆ウォン
統合財政収支:-59.0兆ウォン
管理財政収支:-90.6兆ウォン
累計の財政収支※の推移をグラフにしたものが以下です。
⇒引用元:『韓国 企画財政部』「月刊財政動向2020年12月号」
グラフからも分かるとおり、先月また「-100兆ウォン」の累積赤字を超えたのですが、当月は「収入 – 支出」が「21.5兆ウォン」のプラスだったので、累積赤字が減りました。それでも上掲のとおり、管理財政収支は「-90兆ウォン」です。
この巨額の赤字を補填するために、国債を発行するなどして資金を調達しなければならないのです。政府債務はとうとう「812.9兆ウォン」となりました。ロールオーバーできなくなるとドボンな道ですが、この道を行けるところまでいくしかありません。
※「統合財政収支」というのは、単純に政府の収入から支出を引いたものです。一方の「管理財政収支」は、「統合財政収支」から年金基金などの公的な社会保障の支出を引いたものです。財政の健全性を確認するためには管理財政収支の方を見るべきといわれます。公的な社会保障のコストも併せて考えなければならないからです。
(吉田ハンチング@dcp)