韓国は輸出産業によって支えられています。輸出の一角を担うのが自動車産業です。
先にご紹介したとおり、韓国の自動車産業は弱体化を続けています。2020年通年の結果が締まったので『KAMA』(Korea Automobile Manufacturing Associationの略:韓国自動車産業協会)のデータを基に生産台数・販売台数をあらためて確認してみます。
まず生産台数は以下です。
上掲のとおり、2015年「455万5,957台」から2020年「350万6,848台」まで下落しています。
2019年の数字をご紹介した際には「ついに400万台を割りました」と書いたのですが、コロナ禍もあり、2020年はそれどころではありませんでした。ついに韓国の自動車生産は「350万台」に落ちたのです。
2015年と比較して「23.0%減少」しました。
次に最も大事な海外での販売台数です。
2015年には「743万1,677台」あったものが、2020年には「533万5,851台」まで下落しました。なんと2015年比で「28.2%」も減少しています。
このように、コロナ禍の影響大とはいえ、韓国の自動車産業は確実に弱体化しているのです。
韓国自動車メーカーが「電気自動車」「SUV」「高級車」にシフトしているのは「単価が高いから」に他なりません。
つまり販売台数が右肩下がりなので、単価を上げて売上高を高めようとしているわけです。その割には火事を出したり、タイガー・ウッズさんが事故を起こしたりしていますけれども。
韓国メディアで自動車産業の景気のいい話を見るかもしれませんが、それは「電気自動車の売り上げが前年比で○%で上昇した」などの、「いいところだけ取り上げている」のに過ぎません。全体として韓国の自動車産業は確実に弱まってます。
⇒データ引用元:『KAMA』公式サイト
(柏ケミカル@dcp)