【図を修正】中国『恒大集団』自ら「デフォルト」の可能性を認める。いよいよか

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重要な追記
『恒大集団』のプレスリリースの一部を紹介した図を貼り替えました。初出では「赤く囲まれた部分」がない図を掲載しておりました。誠に申し訳ありませんでした。
<<追記ここまで>>

Money1でも長い間、「宇宙一の不動産屋」と呼ばれる(本当は不動産ディベロッパー)中国『恒大集団』の動向をご紹介してきましたが、いよいよかという感じになってきました。

2021年08月31日に『恒大集団』は、2021年上半期の決算資料を公開したのですが、その中で自ら「デフォルトが発生し得る」と書きました。

以下の『恒大集団』のプレスリリースをご覧ください。


↑まだ監査を受けていない状態の上半期決算報告書


↑赤で囲った部分にご注目ください。

⇒参照・引用元:『恒大集団』公式サイト「截至2021年6月30日止六個月未經審核之中期業績公告」p26

流動性の悪化によって経営が傾いている『恒大集団』ですが、さまざまな施策を行っているとし、その上で、「これらの対策を予定どおり実施できず、既存の資金を維持できず、また必要な追加資金を調達できない場合、流動性問題がさらに悪化し、その結果、当社グループに重大な悪影響を及ぼすローンの不履行や訴訟が発生する可能性があります」と述べています。

つまり、デフォルト発生の可能性を自ら認めているのです。

また、「株主および投資家の皆様におかれましては、当社グループの有価証券を取り扱う際には十分にご注意ください」と書いていますが、『恒大集団』の株価は以下のとおりだだ下がりです(チャートは『Investing.com』より引用)。

投げ売り状態といっていいでしょう。

ちなみに、創業者である許家印さんは、同グループの最大企業、すなわち中国本土で不動産開発を行っている『恒大地産』の経営からはすっぱり足抜けしております(許さんは会長辞任/金庫番といわれた人物も辞任)。

誠に素早いものです。

それはともかく、いよいよその時が来る可能性が高まりました。しかし『恒大集団』が飛んだらその影響は甚大なものになると予測されます。

(吉田ハンチング@dcp)

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