韓国「西学アリも大損」2,500億突っ込んで大暴落。一晩で10%ダウン

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2021年09月29日、韓国株式市場は大きく下落しましたが、これは28日のアメリカ合衆国市場での下落を受けてのこと。

ダウ:1.6%下落
S&P:2.04%下落
NASDAQ:2.83%下落

と、合衆国市場の3つの主要指標は全て大きく下落しました。株式の取引をしない方にはピンと来ないかもしれませんがこれはショックを感じるぐらいの下落です。

特にNASDAQ(ナスダック)の「2.83%下落」は、03月18日以来の下落幅です。またS&Pの下落幅も05月12日以降で最大となりました。

この下落で、韓国の「西学アリと呼ばれる皆さんは大きな損失を受けたようで『ChosunBiz』が報じています。

(前略)
ハイテク株中心のナスダック総合指数が急落すると、国内投資家は一晩で最大8%を超える損失を被ったことが分かった。

直近1カ月で西学アリは高変動章で分散投資をする目的でナスダックETFをたくさん買い入れたが、問題は、このうちの一部ETFが指数に連動して2~3倍追従する商品ということである。
(後略)

⇒参照・引用元:『ChosunBiz』「分散投資収益の最大化を狙った西学アリ、一夜にして8.4%がらがら」

一晩で8%超の損失を被った」としていますが、これは次の文にあるレバレッジの効いた商品を購入していたためです。ETFの中には、指標の動きに連動しますが、その連動具合を2、3倍に増幅するよう組成された商品があるのです。

このような、ダブル、トリプルのレバレッジが効いた金融商品は、指数が上がるときには2、3倍の収益をもたらしますが、下がるときには2、3倍の損失をもたらします。

西学アリの皆さんがこの1カ月で2,500億ウォン(約235億円)を突っ込んだ「ProShares UltraPro QQQ」という商品の以下のチャートを見てください(チャートは『Investing.com』より引用)。

この「ProShares UltraPro QQQ」は、ナスダック100の動きを3倍に増幅して追従するよう組成されています。

上掲のとおり、09月28日は「前日終値:141.79ドル」から「28日終値:126.83ドル」へ下落。なんと「10.6%」も落ちました。

「5%」を超えたら暴落と呼んでもいいレベルなので、これは大暴落といえます。

ここに投資した西学アリの皆さんは一晩で大損したことになります。

『ChosunBiz』の記事では「分散投資の一環で『ProShares UltraPro QQQ』を購入した人が多い」という趣旨のことを書いていますが、間違っています。

「AppleとMicrosoftなどに分散投資すると同時に、3倍の収益を狙うことができる」などと書いています。こういうのは頭のいい分散投資とはいいません。ただ資金の投入先を分けただけです。

本当に分散投資を考えるなら、株価が下がったとしても資産が保全されるポートフォリオを組まなければなりません。先にご紹介したMoney1顧問鈴木一郎先生が実施している「動的最小分散」など、見習うべき投資手法はたくさんあります。

よく調べて、ストレッチを行わず投資に飛び込むとスグに足がつるのです。

西学アリというのは、海外の株式市場、特にアメリカ合衆国市場に資金を投じる個人投資家をいいます。

(吉田ハンチング@dcp)

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