『韓国銀行』から通貨流動性のデータが公表されました。06月にご紹介したとおり、第2次災害支援金を08月にばらまいたため、またお金じゃぶじゃぶ状態が増速しました。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年8月中の通貨流動性」
08月の韓国の「M2」※はついに「3,494兆3,968億ウォン」に達しました。「3,500兆ウォン」突破目前です。
以下はここまでの推移です。
月々の増加金額を見ると以下のようになります。
2021年に入り、05~07月はお金の増加速度は抑えられてきたのですが、この08月また増加額が「51兆ウォン」に大きくなりました。2020年よりも2021年に入ってからの方が増加金額は多いのです。
インフレ懸念が大きくなっており、本来であればお金の量を絞って「相対的にお金の価値を上げなければならない」のに、韓国政府はここにきてお金をばらまくという真逆のことを行いました。
2021年08月26日、『韓国銀行』は0.25%の利上げを決定しましたが、これも金融緩和からの反転を意味します。これがどのくらい効くのか09月以降の流動性について注目いたしましょう。
※「M2」は簡単に言えば市中にどれくらいあるのかを示す指標です。
M2=現金通貨+預金通貨+準通貨+CD(預金通貨、準通貨、CDの発行者は、国内銀行等<マネーサプライ統計のM2+CD対象預金取扱機関と一致>)
⇒参照・引用元:『日本銀行』「マネーストック統計のFAQ」
https://www.boj.or.jp/statistics/outline/exp/faqms.htm/
(吉田ハンチング@dcp)