「これは『誰が監獄に入らないかというゲーム』なんです」は、韓国の大統領選挙の本質を突いた鈴置高史先生の至言です。
勝者は最大野党『国民の力』統一候補の尹錫悦(ユン・ソギョル)さんとなりました。
政府与党『共に民主党』は敗れました。この結果によって「誰かが監獄に行く」ことになるかもしれません。
韓国メディア『韓国経済』に恐るべき報道が出ています。
文在寅大統領が尹錫悦(ユン・ソギョル)さんに電話をかけて、大統領当選の勝利を祝い、政権引き継ぎのための案を議論する――というのです。
<<重要な追記>>
この文大統領と尹錫悦(ユン・ソギョル)さんの通話は2022年03月10日午前に行われたとのこと。
<<追記ここまで>>
先にご紹介しましたが、
上掲のような経緯があったことを考えると、「文大統領はいったいどの面下げて」と思わざるを得ません。
自分の味方だと思って検察総長に据えたのに、この尹錫悦(ユン・ソギョル)という人は自身で述べたとおり、「人に仕えず、法に仕える」という硬骨漢だったのです。
尹錫悦(ユン・ソギョル)検察総長は、文大統領が自らの後継者と目していた 曹国(チョ・グク)さんをも捜査するという動きを見せたため、秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官から凄まじい圧力をかけられ辞任に追い込まれました。
しかし、青瓦台・大統領府で文大統領から直々に検察総長に任命されたその男は、蹴り出されて1年5日後に次期大統領となったのです。しかも彼は政治家ではありません。
ある種、ピカレスクロマンのようなストーリー展開です。
一敗地にまみれた男は屈辱から這い上がり、自分を蹴り出した最高権力者の前に立とうとしています。
『韓国経済』の報道によれば「大統領府内外の予想どおりなら、文大統領と尹当選者は2020年6月の反腐敗政策協議会以後21カ月ぶりに対面することになる」とのこと。
対面が実現したとき、二人がどのような表情を見せるのか、読者の皆さまもぜひご注目ください。
必見です。
(吉田ハンチング@dcp)