読者の皆さまもご存じのどおり、韓国の『現代自動車』が日本に再進出しています。
『現代自動車』は2001年に日本の乗用車市場に進出して2009年に撤退。2022年、13年ぶりに日本に再上陸しました。
以下のように原宿にはショールームができています。
↑日本に進出した『現代自動車』が渋谷区に設置した「Hyundai House Harajuku」/PHOTO(C)『現代自動車』。
今回の再進出では電気自動車「IONIQ5」、水素自動車「NEXO」をメインに販売しています(基本的にオンライン販売だけ)。
電気自動車と水素自動車、つまりエコカーで日本市場を攻略できると考えているのですが、裏を返せばそれ以外に日本市場を攻略する切り口が見つからなかったともいえます。
『現代自動車』としては、世界第3位の自動車市場である日本において、シェアゼロというのは看過できなくなったという事情があります。
なにせ世界最大の中国市場でシェアが0%に近付いていますので、どこかで取り返さないといけないのです。
問題は、今回の日本再上陸に勝機があるのか?という点です。
前回なぜ失敗したのかについて『ChosunBiz』が興味深い分析を披露していますので、以下に記事の一部を引用してみます。
(前略)
日本は軽・小型車を好むという販売傾向がはっきりした地域だ。過去の『現代自動車』の日本進出敗因もここにあるという分析が多い。
中型車級以上のソナタ、グランジャーなどを中心に事業を展開して失敗を味わったからだ。
(後略)
⇒参照・引用元:『ChosunBiz』「日서 ‘테슬라 전략’ 쓰려는 현대차, 부족한 AS가 숙제」
日本は軽自動車・小型自動車を好むのに、中型車以上の車種を中心に販売したために失敗した――と書いています。
果たしてそうでしょうか?
他に思い当たる失敗の原因はないのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)