韓国の現文在寅政権は『CPTPP』※に加盟申請を行うと決めましたが、実際の申請と交渉については次期政権に丸投げ――となります。
で、次期尹錫悦(ユン・ソギョル)政権がどうするか……なのですが、これは加盟する方向になります。というのは、大統領選挙の最中から、尹錫悦(ユン・ソギョル)さんが『CPTPP』促進を公言していたので間違いありません。
日本は迎え撃つ必要がありますが、次期尹政権のNo.2になる人物が興味深い発言を行ってます。
尹政権の初代首相に指名された韓悳洙(ハン・ドクス)さんです。
韓悳洙(ハン・ドクス)さんは、国会で人事聴聞会にかけられているのですが、2022年05月03日、その席上、次のような発言をしています。
「韓国が経済的に孤立し、遅れをとる可能性があるという問題をどのように克服するか」との質問に対し、『CPTPP』を念頭においての回答です。
「対外開放問題は私たちの全体的な経済領土を増やすこと」
「多くの国が出席する多国間の自由貿易から私たちが落ちると本当に不利になる」
「積極的に参加して私たちが成長する一つの動力を維持しなければならない」
「韓国が抜ければ一番得をするのは恐らく日本だろう」
韓首相候補は、多国間の貿易協定を結ぶのは「経済領土を増やすこと」と考えている模様です。
注目はやはり、『CPTPP』に韓国が入らないと日本が最も得をするという発言です。
『CPTPP』の協定内容について、日本国 経済産業省は以下のように述べています。
(前略)
TPP協定の高い水準を維持しつつもTPP11に参加している国が全て合意できる内容にするという、バランスの取れた協定内容となっている。TPP11の発効によって、モノの関税だけでなく、サービス、投資の自由化を進め、さらには知的財産、電子商取引、国有企業の規律、環境など、幅広い分野で21世紀型のルールを、アジア太平洋に構築し、自由で公正な巨大市場を作り出すことが期待される。
(後略)
加盟国がそれぞれに利益が享受できるよう「自由で公正な巨大市場を作り出す」のが目的です。
「日本が最も得をする」などというのは、いかにもさもしい発言です。
韓国は「日本に得をさせるのが嫌だから」などという浅はかな了見で加盟を申請するのでしょうか。それなら加盟申請など出さないでほしいものです。
※『CPTPP』はComprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnershipの略。アジア太平洋地域における経済連携協定。
(吉田ハンチング@dcp)