2023年09月14日、中国の中央銀行『中国人民銀行』が急きょ預金準備率を下げると公表しました。
以下です。
現在、我が国の経済運営は回復を続け、内生力は強化を続け、社会の期待も向上を続けている。
『中国人民銀行』は、景気回復の基盤を強固にし、合理的かつ十分な流動性を維持するため、金融機関の預金準備率を2023年09月15日から0.25%ポイント引き下げることを決定した(5%金利導入金融機関を除く:預金準備率)。
この引下げ後の金融機関の加重平均預金準備率は約7.4%となる。
『中国人民銀行』は常に習近平の「新時代の中国の特色ある社会主義思想」の指針を堅持し、中国共産党第20回党大会と中央経済工作会議の精神を断固として実行し、慎重な政策を実行してきた。
流動性を維持するために、党中央委員会と国務院の決定と取り決めに従って正確かつ効果的に金融政策を実施し、合理的かつ十分であり、合理的な信用成長を維持し、マネーサプライと社会財政規模の成長率を基本的に名目と一致させる。
経済成長率を向上させ、主要分野と弱点をより適切にサポートし、内外のバランスを考慮し、為替レートの基本的な安定を維持し、実体経済の持続可能性をしっかりとサポートする 回復は効果的な定性的達成に向けて改善し、経済を促進する改善と合理的な量的成長を支援する。(以上)
⇒参照・引用元:『中国人民銀行』公式サイト「中国人民銀行は2023年9月15日から金融機関の預金準備率を引き下げることを決定した」
「預金準備率」というのはショバ代のようなもの。金融機関は『中国人民銀行』に対して「受け入れた預金などの一定比率以上を無利子で預け入れる」と義務付けられています。
この比率が預金準備率です。
15日から0.25%(=25bp)引き下げ、約7.4%にするとしました。
預金準備率が下がると、その分のお金を金融機関が使えるようになりますから、その分を貸し出しに使え――です。要は「金融機関はお金をまけ!」というわけです。
中国経済紙の見通しによれば、この措置によって5,000億元(約10兆1,600億円)ほど流動性が増すと見られる、とのこと。
本当に「我が国の経済運営は回復を続け」ているのなら、これほど必死にならなくても良さそうなものですが、経済が傾いているというのが本当ですから、こうでもしないと仕方がないのです。
お金をまかないと死んじゃうのか?というわけですが、お金をまいても死んじゃうというのが現状です。通貨を刷って刷って、まきまくる政策をとっても傾きは直りません。
ザルで水を汲むようなものです。
(吉田ハンチング@dcp)