2024年10月13日、中国の国家統計局が09月の消費者物価指数のデータを公表しました。
↑上掲はブラウザー上でGoogleが自動翻訳したものなので、日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。以下は原文からの和訳です/スクリーンショット2024年09月、全国の住民消費者物価は前年同月比で0.4%上昇しました。
都市部では0.4%上昇、農村部では0.6%上昇しています。
食品価格は3.3%上昇し、非食品価格は0.2%下落しました。
消費財価格は0.5%上昇、サービス価格は0.2%上昇しました。01月から09月までの平均では、全国の住民消費者物価は前年同期比で0.3%上昇しています。
09月の全国消費者物価指数(CPI)は前月比で変動がなく、都市部では0.1%下落、農村部では0.1%上昇しました。食品価格は0.8%上昇し、非食品価格は0.2%下落しました。消費財価格は0.2%上昇、サービス価格は0.3%下落しました。
(後略)
今回の公表の中の、全般状況についての説明部分だけ上に和訳しました。添付されている以下のCPIをどう見るか――です。
ご注目いただきたいのは、青色の対前年同月比の増減を示す方です。1年前の同月と比較しているわけですから、1年たって消費者物価がどのくらい上がったのか――を示しているはずです。
↑『韓国銀行』公式サイトよりスクリーンキャプチャー。物価安定目標(インフレターゲットとほぼ同義)はハッキリ「2.0%」と大書してあります。韓国っぽいなあ
日本もそうですが、経済の成長のためには物価上昇が2%程度ほしい――とされます。韓国の場合はキッパリしていて、『韓国銀行』の公式サイトに「2.0%」と明記されています。
ところが、中国の場合には上掲のグラフのとおり、2.0%どころか1%未満で推移しています。これは明らかに「消費需要」が低迷していることを示しています。
確かに物価上昇が抑えられている反面、需要が弱く、経済が停滞している可能性を示唆しています。つまりはデフレの兆候があるというわけです。
中国政府は「デフレって言うなー!」と箝口令を敷いていますが(本当です!:ばかだなあ)、公表しているデータが正しいとしても、とても経済成長が順調とはいえないような低迷ぶりです。
また、消費が増えないほど経済が低迷しているのは確かなので、これで物価が上がるならスタグフレーションでしょう。
中国の国家統計局が「物価が上がってますよ」とするならスタグフレーションで、「物価が下がっている」とするならデフレでしょう。国家統計局もどうしたもんか――に陥っているのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)