中国・王毅 vs 韓国・趙兌烈「黄海での睨み合い」に言及。

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2025年03月22日に日本で行われる日中韓外相会談。

これに向けて21日、中国外相の王毅さん、韓国外相の趙兌烈(チョ・テヨル)さんが訪日。日中韓会談の前、良い機会だというので中韓の外相会談が行われました。

韓国の外交部からプレスリリースが出たのですが、面白い部分があります。

以下がプレスリリースの全文和訳です。

日中韓外務大臣会合出席のため来日中の趙泰烈外務大臣は、03月21日(金)、王毅(WANG Yi)中国共産党中央政治局委員兼外交部長と約50分間の会談を行い、韓中関係や朝鮮半島問題など相互の関心事について意見交換を行った。

両者は、昨年05月の日中韓首脳会議以降、韓中関係が良好な流れを維持していることを評価し、2024年と2025年に韓中両国がそれぞれAPEC首脳会議を開催することに対し、相互に支持することで合意した。これを踏まえ、交流と協力をさらに深化させることで一致した。

特に、慶州でのAPEC首脳会議の機会に習近平国家主席の訪韓が実現し、中韓関係の新たな転機となるよう、具体的な成果を共に生み出していくことに努めることで合意した。

両国は、人的交流を含む各分野での交流を活性化していく中で、中韓間の文化交流の復元が両国国民間の相互理解を高め、両国間の実質協力を一段と発展させていくきっかけとなるよう共に努力していくことにした。

両国は、今年が韓中FTA10周年であることを踏まえ、中韓FTAサービス・投資交渉を加速化するなど、中韓経済協力を深化させるためにも緊密に協力していくことにした。

趙長官は今年、光復80周年を迎え、中国地域の独立運動史跡の管理・保存のための中国側の協力も求めたところ、王部長は今後も積極的に協力すると述べた。

また、趙長官は、国際情勢の予測不可能性が高まっている状況で、北朝鮮の挑発の中止及び非核化の牽引のため、中国側が朝鮮半島問題について建設的な役割を果たしてくれるよう求めた。

王部長は、朝鮮半島問題に対する中国側の立場は変わらないとし、今後も建設的な役割を継続すると述べた。

一方、趙長官は、西海(黄海:引用者注での中国の活動により、韓国の正当で合法的な海洋権益が影響を受けてはならないという立場を明らかにし、王部長は海洋権益に対する相互尊重が重要であるという認識の下、この問題についてコミュニケーションを持続していくことを求めた。

⇒参照・引用元:『韓国 外交部』公式サイト「한일중 외교장관 회의 계기 한·중 외교장관회담(3.21.) 결과」

注目ポイントは2つです。

まず、1945年08月15日に終戦し、韓国にとっては光復80周年なので、「朝鮮の独立運動についての史跡保護」に対して中国の強力を求めた点。

そもそも朝鮮の独立運動についての史跡が中国にある――という点が面白いのですが、終戦80周年、また日韓国交回復60周年という点で、今年2025年は「面倒くさい年」なのです。

日本は中韓連合による「たかり」に十分気を付ける必要があります。北朝鮮もあるので、それに連動した日本国内の「反日活動」にも要注意です。

最後の部分は、Money1でもご紹介した「黄海における中国 vs 韓国」に関係しています。

中国が黄海に正体不明の構造物を建設しており、これに対して韓国が対峙しているのですが、王毅外相の対応は「この問題についてコミュニケーションを持続していく」とどこ吹く風です。

もちろん情報はアメリカ合衆国もつかんでいるでしょう。

レーダーサイトを造っているのではないか――と疑われますが、中国側は「養殖場」と説明しています。

中国と韓国の間の黄海は、両国の境界が曖昧なママで現在に至っています。どこかでかたを付けないと中国に対して「そこはうちの海だから」とも言えません。

中国の思う壺なのが現状なのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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