酸化剤タンクのセンサーが異常ということで、2022年06月16日に予定されていた2回目の打ち上げが延期された韓国のロケット「ヌリ号」。
一部では「無期限延期なのか」などという揶揄も出たのですが、そうはなりませんでした。
2022年06月17日、『韓国航空宇宙研究院』が「06月21日に打ち上げる」というプレスリリースを出しました。以下をご覧ください。
↑Google Chromeの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。ヌリ号、酸化剤タンクレベル測定センサー信号異常改善完了
– 6月21日、ヌリ号2次発射実施 –□科学技術情報通信部と『韓国航空宇宙研究院』は、06月15日に発見されたヌリ号1段ロケットの酸化剤タンクレベル測定センサーの信号異常に対する技術的改善措置を完了し、06月21日にヌリ号2次発射を実施する予定だと明らかにした。
□ヌリ号は06月15日発射台から組立棟に移送され、06月16日から『韓国航空宇宙研究院』が本格的な点検に着手した。
ㅇ研究院はレベル測定システム全体*の点検を行い、迅速な点検のため作業の難易度を考慮して順次点検を行った。
ㅇまずヌリ号1段ロケットの点検パネルを開放し、信号処理ボックスおよびこれに関連する電気信号部品に対する点検を行った結果、当該部分では技術的な問題は発見されなかった。
そこで研究者たちはレベルセンサーに対する検査を行い、コア部の故障を確認し、コアを新品に交換・装着し、その後、電気信号などに対する点検を行った結果、正常動作が可能であることを確認した。
ㅇ当初、研究者らはレベルセンサー点検のために第1段ロケットと第2段ロケットの接続部を分離しようとしたが、未分離方式で可能であると判断して段間の接続部を分離せずに検査を行った。
□研究者らは今後1~2日にわたってヌリ―号の電気的な点検を継続する計画であり、追加的な点検過程で異常がなければ技術的に06月21日(火)から発射が可能であると判断した。
(後略)⇒参照・引用元:『韓国航空宇宙研究院』公式サイト
ヌリ号の第1段ロケットの点検パネルを開けて、、信号処理ボックスおよびこれに関連する電気信号部品に対する点検を行ったが問題はなし。次に異常を示したレベルセンサーに対する検査を行って、コア部の故障を確認し、新品に交換・装着した、となっています。
ご注目いただきたいのは、最初は「第1段ロケットと第2段ロケットの接続を分離して検査しようとしていた」のですが、分離しなくてもできるということが分かって、作業を行ったという点です。
せっかくつなげたロケットの分離というと大ごとですが、どうやらそこまでしなくても大丈夫だったようです。
『韓国航空宇宙研究院』がこのように大丈夫としているのですから、大丈夫なのでしょう。
というわけで、アイキャッチ画像のように『韓国航空宇宙研究院』のホームページも再び打ち上げまでのカウントダウンを始めました。この原稿を書いている時点では「D-4」となっています。
――というわけで天候さえ良ければ、2022年06月21日、韓国のロケット「ヌリ号」は2回目の打ち上げとなります。
前回は「第3段ロケットの燃焼時間が予定より46秒早く終了し、速度が足りず軌道投入に失敗」敗しましたが、今度は成功するでしょうか。
来週の火曜日に要注目です。
(吉田ハンチング@dcp)