日本の輸出管理強化によって、半導体製造に必要な高純度のフッ化水素の入手が困難になった韓国ですが、国産化を声高に叫んでいるものの、そう簡単に日本メーカーと同クラスのものができるとは考えにくいですね。
09月末に竣工する予定の工場で国産の高純度フッ化水素を生産すると報道された「ソウルブレイン社」※ですが、すでに10月になりましたが、あれからどうなったのか音沙汰がありません。日本の高純度フッ化水素がなければ韓国半導体産業は大弱りのはずで、ではどうするつもりなのでしょうか?
いったん報道されたものの、結局あまり話題に上らなくなった「話」があります。
日経新聞08月08日に掲載された記事なのですが、森田化学工業株式会社(高純度フッ化水素は生産すできる日本を代表する企業)の森田康夫社長が取材に対して、
・中国浙江省の工場で高純度フッ化水素の生産を開始する
(これは中国のフッ酸メーカー『浙江三美化工』との合弁会社)
・中国から韓国へ送ることもできる
と答えているのです。韓国企業がこれを待っている可能性はないでしょうか? ただし、合弁会社に輸出したフッ化水素を半導体会社に売る場合には、その会社との利用状況などのデータを揃えなければなりません(これについても記事内で森田社長は言及しています)。ここは経済産業省の厳正なチェックが機能するかどうかが問われます。
⇒参照・引用元:『日経新聞』「対韓輸出厳格化「シェア低下しかねない」森田化学社長」
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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48374620Y9A800C1000000/
※
「ソールブレイン」とか「ソウルブレーン」とか表記されますが、英語表記が「Soulbrain Co Ltd」ですので、Money1は片仮名表記としては「ソウルブレイン」がふさわしいと考えます。
(柏ケミカル@dcp)
⇒参照:『Money1』「韓国の希望『ソウルブレイン社』の株価推移」
https://money1.jp/archives/9574
⇒参照:『Money1』「韓国ソウルブレイン社の株式で訴訟騒ぎ! 自分でよく調べましょう」
https://money1.jp/archives/9650