中国当局が公表するたびにMoney1でも「中国の外貨準備高」のデータをご紹介しています。この外貨準備の中に「金(Gold)」という項目があります。
中国は2022年11月から金の保有量を異常なほど増やしています。
以下が2021年01月から2023年08月までの金の保有量をグラフにしたものです。
2022年10月までは「6,264万トロイオンス」(約1948.3トン)でずっと同じだったのですが、2022年11月から保有量を増やし始め、
右肩上がりを続けています。
2023年08月には、とうとう「6,962万トロイオンス」(約2,165.4トン)に達しました。217.1トン(約11.1%)の増加です。
問題は、何のためにこんなことを行っているか、です。
一つの理由は、アメリカ合衆国との対立が深まっているために外貨資産のポートフォリオを組み替えていること。いざというときには合衆国によってボタン一発、ナノ秒で差し押さえられる米国債は危ないというわけです。
ロシアのように外貨資産が凍結されたときの準備と見ることもできます。
(吉田ハンチング@dcp)