APEC会議では米中首脳会談が最も注目を集めましたが、その一方で台湾が見逃せない動きをしています。
CPTPP加盟に向け、APEC会議に併せて鄧振中台湾首席貿易交渉官が渡米。各国と交渉を行っているのです。
2023年11月15日、その鄧振中さんは「貿易協定への参加に対する台湾の熱意を加盟国に表明し、そのための準備を強調することが主な仕事だ」と語っています。
また「各国からの反応は様々であったが、加盟申請者は高い基準を守り、国際貿易規範を遵守した実績を示す必要があると、全ての国が述べている」と述べた。
鄧さんは「閣僚との会談では、台湾はアメリカ合衆国、カナダ、イギリスと協定を結んでいることを強調し、『WTO』で不正行為で非難されたことがない」とも述べました。
中国は先にご紹介したとおり「イギリスの次はオレだよな」とうそぶいています。
鄧さんの言葉はそのまま中国に突き刺さったでしょう。「加盟申請者は高い基準を守り、国際貿易規範を遵守した実績を示す必要がある」とは真逆の国ですから。
もっとも中国の場合には、他国からの評判など微塵も気にしないでしょうけれども。
(吉田ハンチング@dcp)