韓国「いらない空港」建設に13.5兆突っ込む宣言。経済的妥当性は無視

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これも総選挙へのアピールというべきかもしれません。


↑「加徳島新国際空港」の完成予想図。CGは格好いいのですが……。

Money1でもかねてよりご紹介している「加徳島新国際空港」ですが、2023年12月28日、国土交通部が「2029年開港を目指して進める」というプレスリリースを出してしまいました。

国土交通部(長官パク・サンウ)は、尹錫悦(ユン・ソギョル)政府の国政課題として推進している「加徳島新空港建設事業」基本計画を12月29日に策定・告示し、2029年12月開港を目標に本格的な事業を推進する計画だと明らかにした。

加徳島新空港建設事業基本計画によると、(24時間運営可能な空港) 加徳島新空港は、空港建設に総13.49兆ウォンを投入し、大型貨物機(B747-400Fなど)の離着陸が可能な3,500m級の滑走路を建設するなど、深夜時間帯でも運営が自由な国際空港として建設される。

(釜山新港などと連携したグローバル物流ハブ空港)
加徳島新空港は、航空貨物需要を処理するために 貨物需要を処理するための貨物ターミナル1.72万㎡(建築延べ面積)および貨物関連施設用地として9.8万㎡を計画している。

貨物関連施設敷地として9.8万㎡を造成し、将来の貨物需要増加に備えた施設 拡張敷地4.7万㎡も確保した。

ㅇ航空物流、Sea & Air航空複合物流活性化のための特化団地など、入居が可能な支援施設敷地126万㎡を確保した。入居が可能な支援施設敷地126万㎡(サッカー場約180個規模)も別途に造成し 造成し、釜山港新港と連携した物流中心空港に発展させていく計画だ。

⇒参照・引用元:『韓国 国土交通部』公式サイト「加徳島新空港建設の可視化…29日基本計画告示」

企画がビッグなものになっています。

加徳島の南端に海を埋め立てて3,500メートル級の滑走路を東西に造り、24時間営業する
――としています。

もう何度だっていいますが、この加徳島空港は必要のない空港です。建設には以下の反論ができます。

そもそも経済的妥当性がないと判定されたプロジェクトである
総事業費「12兆8,000億~28兆6,000億ウォン」と予測された
(13.49兆ウォンでできるのか相当に疑問)
軟弱地盤であると判明している
(完工まで苦労するしできた後で沈下に悩まされる予測アリ)
東西方向の滑走路で危ない
(昼は北風、夜は南風、しかも霧が多い)
(パイロットが常に横風を受けながら離着陸することになる)
ソウルまでの交通の便が悪い
(ソウル-釜山はKTXで2時間30分~3時間かかる)

国土交通部のプレスリリースでは「尹錫悦(ユン・ソギョル)政府の国政課題として推進している」なんて書いていますが、これがそもそも大嘘です。

そもそもは、文在寅政権下で釜山市長補選で勝つために(お金をばらまいて票を買うため)文在寅大統領が肝いりで、無理矢理にスタートさせたもの。その補選で大惨敗したので、宙に浮いた企画になったのに、これを尹錫悦(ユン・ソギョル)政権が引き継ぎました。

『2023 釜山EXPO』誘致の目玉にするためです。そのため、2029年中に開港するとぶち上げた突貫工事になりました。

ところが、読者の皆さんもご存じのとおり、EXPO誘致活動は大惨敗。

これで無理やり釜山近所の加徳島に空港を造る必要はなくなったのです。しかるにまだ進めているということは、来る総選挙で釜山で票を買うためとも考えられます。

選挙に勝つためにぶち上げて、しかも2回とも惨敗しています。そのためゲンも悪いといえます。大枚をはたいて経済的妥当性のない国際空港をなぜ造るのでしょうか。

EXPOの投票も選挙みたいなものです。

(吉田ハンチング@dcp)

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