Money1でもご紹介してきたように、中国では車載用バッテリーが原因の火災が多発しています。
自動車よりも電動自転車(電動バイク)が発火して火事――という事件の方が多く、その発生件数は日本人が聞いたら「信じられない」というほどです(後述)。
2024年10月07日19時頃、広東省深セン市でまさに「火だるま」という電動バイクの炎上事件がありました。
↑動画のスクリーンキャプチャーですが、画面左から右へ火だるまになった電動バイクが交差点に進入。
深圳市龍華区の華栄路と華興路の交差点で、走行中の電動自転車(電動バイク)が突然発火し、車両が倒れた後に爆発的に炎上。
↑交差点に進入した電動自転車(電動バイク)の炎が激しくなり……。
自転車に乗っていた男性の衣服にも火が燃え移り、慌てて電動自転車から脱出。地面でゴロゴロと転がりながら体の火を消そうとしました。消防救助隊員が現場に到着して鎮火しましたが、運転していた男性はひどいやけどを負った模様です。
↑消防士が鎮火させましたが、電動自転車(電動バイク)は黒焦げのフレームだけになっています。
上掲はネット上に上がった本件の動画です。
「1日に10台以上が燃えている!」電動バイク火災
とにかく、現在でも中国では電動自転車(電動バイク)の火災が多発しています。
例えば、上掲は広東省公安が2024年09月20日に出したプレスリリースですが、電動自転車(電動バイク)の火災を予防するには……という内容です。
予防も何も走行中にも燃え出すので、どうしようもありません。
どのくらい頻発しているのかというと、同じく広東省の消防隊が公表したデータによると、
2024年09月01~22日:234件
――となっています。
22日間で234件ですから、「1日当たり10.6件」発生しているのです。1日に10台以上は燃えているのです。信じられるでしょうか?
これが中国の現実です。広東省の電動自転車(電動バイク)だけ火事になるなんてことはあり得ませんので、他の省市も似たりよったりのはずです。
ひどいのは「電気自転車(電動バイク)火災がどのような状態で発生したのか?」という以下の統計です。
走行中:6.2%
駐車して充電中:20.52%
「ちょっと待て、おい」です。走行中が一番マシですが「そしたら、いつでも燃える可能性があるってことじゃないか」という結果です。無茶苦茶です。
こんな無茶苦茶な状況は、日本では絶対に許容されないでしょう。中国は大変に危ない国です。
(吉田ハンチング@dcp)