2つの異なる通貨のレートを呼称するときには、「ドル円」「ユーロドル」というふうに通貨の名称を並べます。
Money1では、韓国の通貨「ウォン」とアメリカ合衆国の「ドル」の為替レートをご紹介していますが、その際には「ドルウォン」と表記しています。
これは参照しているチャートが「USD/KRW」であるためです。
USDは「米ドル」、「KRW」は「韓国ウォン」の略称です。
↑「USD/KRW」チャート(『Investing.com』より引用:以下同)。
このように表記されるチャートは「1米ドルが何ウォンか」を示します。
以下は「USD/円」のチャートで、「1米ドルが何円か」を示しています。
この「USD/円」のチャートは普通「ドル円」と呼称します。
同様に、以下は「EUR/円」のチャートで「1ユーロが何円か」を示しています。
このチャートは一般に「ユーロ円」と呼ばれます。
つまり、「A通貨/B通貨」という表記で「1A通貨=○○○B通貨」という為替レートを呼称する場合には、普通「AB」といいます。
ですので、「USD/KRW」の場合には「ドルウォン」と呼なければならないことになります。
しかし、ネット上では「USD/KRW」のチャートのことも「ウォンドル」と呼ぶことがあります。
これは昔からネット上で「ウォンドルは飛んでいく」などの言葉が使われてきた歴史があるためと考えられます。ドルウォンよりもウォンドルの方が語呂が良く、言いやすいという面が支持される理由かもしれません。
ちなみに「KRW/USD」のウォンドルチャートもちゃんとあります。以下です。
ウォンドルチャートの場合には「1ウォンが何ドルか」を示していますので、チャートで上へ向かえば「ウォン高」、下へ向かえば「ウォン安」。ドルウォンチャートとは逆になります。
(柏ケミカル@dcp)