【全文和訳】韓国ある青年の手記「私はこの国が嫌いでした。しかし、私は間違っていました」

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韓国のある若者の「私は愛国者ではない」という手記がネット上に拡散され、共感を呼んでいるのでご紹介します。

2025年01月19日、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の拘束令状を発付したソウル西部裁判所に多数の市民が侵入、抗議の意を示しました。正確には「抗議の意を示す暴力」でした。

ガラスは割られ、所内の什器は破壊されました。

普通、韓国の保守寄りの支持者といえば60代、70代の老人がほとんどですが、今回は20代・30代の青年層、若者が参加したことが特筆すべき点です。

ソウル西部裁判所における乱造狼藉で、警察は90人を逮捕。現行犯として逮捕されたと主張するある青年が書いた(とされる)文章がSNSなどを通じて共有されました。

『国民の力』のユ・サンボム議員やミン・ギョンウク前議員のFacebookにはその文書が掲載されました。

タイトルは「다음은 수기 전문.(私は愛国者ではありません。)」です。

この青年は――、

「18日、ソウル西部地方法院で建造物侵入現行犯で逮捕された」

「麻浦警察署から江西警察署に移送され、今日午後5時ごろに釈放された」

「収監されている間、手記を作成した」

「私はこの文章をアメリカの政治関連掲示板に投稿したが、私はこれまでその掲示板に投稿やコメントを作成するなど、活動した履歴はない」

「私の違法行為とデモ参加は、特定のコミュニティー、YouTubeチャンネルとは無関係だ。この文章を共有する目的も、誰かを特定の行為で扇動するためではない」

「私は私たちの社会構成員が自ら考えて行動することを望む」

――としました。以下が彼が書いた手記の和訳全文です。

<私は愛国者ではありません>

いつからか、この国の「民主」は「共和」を脅かす存在となっていました。

これは特定の政党についての話ではありません。

いつからか、私たちの政治は社会の先頭に立って「何をするべきか」を考えなくなってしまいました。

社会の後を追い、持っている資源を「どのように分配するか」を決めることに追われていました。

その結果、多数決による意思決定は社会を利益を得る集団と損をする集団に分けてしまい、皆が利益を享受するという「共和」の理念は、民主的な権力によって損なわれました。

私はこの半分だけの民主共和国を「ヘル朝鮮」と呼び、蔑んできました。

私はこの国が嫌いでした。

しかし、私は間違っていました。

民主的な権力のもとで許容され、社会の「共和」を脅かした多くの政策や立法は、実際には反国家勢力の利敵行為でした。

私たちの社会は民主的ですらなかったのです。これが、戒厳令を通じて大統領が国民に伝えようとした真実です。

大韓民国は「半分」ですらなく、「偽物」だったのです。

少数であるものが常に少数でないように、多数であるものも常に多数とは限りません。いじめを主導する勢力は本来、少数です。

反国家勢力はまずメディアを掌握しました。

政権は税務調査や課徴金を口実に主要な役職人事に介入しました。

メディアは国民が与えた公平性と信頼という権威を文化思想的な権力に変換し、情報を統制し、世論を誘導しました。

その結果、少数の加害者が社会全体を沈黙の同調者にし、国家を病ませました。

世代間の分裂を引き起こし、個人に自主的な達成感を与える代わりに政策への依存を促し、特定の集団に差別と被害意識を植え付けてきた大韓民国の恥ずべき歴史こそが反国家勢力の証拠です。

この国の構成員は、目覚ましい産業化と誇らしい民主化を成し遂げた世代、そして半島史上最高の教育を受けた若者世代です。

自信をもって言えることは、今日の大韓民国の弊害は愛国的な市民の民主的な意思決定から生じたものではないということです。

数十年にわたり国家システムを掌握してきた反国家勢力は民主主義を麻痺させ、現職の大統領を逮捕するに至りました。

無条件の権力行使は必ず権威を失います。それは、運動エネルギーと位置エネルギーの関係のようなものです。

偽ニュースや政治工作を続けるレガシーメディアは、すでに権威を失いました。

YouTubeやSNSが真実を流通させ、大統領支持率は過半数を超えました。弾劾賛成集会と弾劾反対集会の規模の差は数十倍にもなっています。

偽ニュースは信念を生み出すことができないからです。

寒い冬に市民が街頭に出た理由は、自らが正しいと信じる信念を守り、それを証明するためでした。

正直に言えば、自由な大韓民国を守り、この地の民主主義を守るという崇高な信念は二の次でした。

私は愛国者ではありません。

ただ気分が悪かったのです。

偽物の彼らは、民主的な権力であるかのように装い、社会の構成員を欺きました。

我々一人一人を判断力のない者として、奪われた主権を自ら取り戻せない敗者として規定しました。

そうでなければ国家簒奪の試みはあり得ません。

反国家勢力は民主主義以前に、私個人の理性と自由意思を侮辱しました。それがどうしても我慢できなかったのです。

私は自分が正しいことを主張し、不当な権力に抵抗し、奪われた主権を取り戻して再び市民として立ち上がるために、壁を越えました。

明らかに反社会的行動であり、違法行為です。

また、逮捕過程で市民と警察の間に激しい衝突が起こり、大きな小さな負傷がありました。私は自分の行動を後悔し、反省しています。行動の結果を十分に予測できませんでした。

混乱した時局で大統領を逮捕した公権力の正当性を疑う私にとって、もしかしたら違法行為は予定されていたのかもしれません。

私はこの疑問を、思想の自由が許す範囲内で追求しようとしましたが、そうはできませんでした。

与えられる処罰に従います。罰金以上の前科が残る場合、私は一瞬の軽率な行動で多くを失うでしょう。

しかし、得たものもあります。

私は市民として生まれ変わりました。

考え、行動しました。これからもそうします。より行動を熟慮し、徹底的に法を守ります。

そのようにして、私たち全員が市民となる瞬間が、大統領が望む「第二の建国」でありましょう。

その時になれば、私は愛国者になるでしょう。

正直、胸を打つ文章です。

以下はハングルの全文です。

(吉田ハンチング@dcp)

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