2025年01月31日、韓国『サムスン電子』の2024年第4四半期の業績が公表されました。まだ暫定版ですが、以下をご覧ください。
2024年第4四半期
総売上:75兆7,883億ウォン(+11.82%)
営業利益:6兆4,927億ウォン(+129.85%)
当期純利益:7兆7,544億ウォン(+22.22%)2024年通期
総売上:300兆8,709億ウォン(+16.20%)
営業利益:32兆7,260億ウォン(+398.34%)
当期純利益:34兆4,514億ウォン(+122.45%)※( )内は対前年同期比の増減
⇒『韓国金融監督院 公示システムDART』公式サイト
通年で見ると、ざっくり「総売上が300.8兆ウォンで営業利益32.7兆ウォン」という結果です。
営業利益は、コンセンサスが「34兆ウォン」でしたから、ちょっと足りませんでした。
中国『DeepSeek』ショックによって、『NVIDIA』『SKハイニックス』の株価が急落しましたので、HBM(高帯域幅メモリー)の件に注目してもいいのかどうか……なのですが、『サムスン電子』は、「2024年第1四半期からHBM3E 8段改良製品の量産・供給を開始し、第2四半期から供給が増加する見込み」と発表しました。
また、「顧客の需要は2024年第2四半期以降、HBM3E 8段から12段へと急速に移行する見込みで、顧客の需要に対応し、HBMの供給量を前年の2倍に拡大する計画」と明らかにしています。
ただし、製品を『NVIDIA』に供給するかどうかについては明言しませんでした(『Bloomberg』などから報道は出ていますが)。
また、さらに縦に積み上げる「16段製品についてはすでにサンプルを製作し、主要顧客に提供済み」と説明しています。以下のような「高さ」になるそうです(座布団を積むようなものなので)。
8段:545μm
12段:533μm
16段:739μm
なぜ12段の方が8段よりも「高さ」が低いかというと、メモリーとメモリーの間をつなぐのに使われるバンプを縮小できたからです。しかし、それも限界なので、次の16段には「ハイブリッドボンディング」という新技術を導入する予定です(少なくとも『サムスン電子』は)。
さあ「できるかな?」です。
(吉田ハンチング@dcp)