中国「午前3時の突貫工事」橋が落ちる大事故。12人死亡・4人行方不明

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2025年08月22日03:10頃、中国の青海省黄南チベット族自治州・尖扎県と青海省海東市・化隆回族自治県の境界付近、四川—青海鉄道・「尖扎黄河特大橋」の施工現場で、造りかけの橋の一部が崩落する――という事故がありました。

08月22日18:00時点での集計では、犠牲者12人、行方不明4人――となっています。


↑このように両岸から橋を造っている途中でした。

これが――、

――こうなりました。


↑反対側から見たところ。上に乗っていたクレーンは川に落下したと見られますし、長さ約108mの鋼桁も落ちた――とのこと。

なぜこのような事故が起こったのかについて、初動の報道では現場作業員の話として「鋼より線の断裂によって主構造崩落に至った」という証言が出ています。

不思議なのは午前3時という早い時間(未明)にこのような工事を行っていたのか?です。

中国語メディアでは、施工側や業界関係者の説明が出ています。まとめると以下のような説明です。

1.温度条件への配慮
夜間の低温の方が鋼材の熱膨張が小さく、鋼より線(ワイヤロープ)の張力調整や橋の閉合作業が安定するため夜間を選んだ、というのが施工側の説明です。

事故当時はジャッキを用いたワイヤーロープの張力調整中だったと報じられています。

2.工期(閉合時期)に間に合わせるための24時間体制
「08月末の閉合(橋桁やアーチを左右から張り出していって最後に“つなぎ合わせる”工程)に向けて追い込み(連夜作業)だった」「日中は温度条件が合わないので夜間に回した」という施工側の談話が各メディアに掲載されています。

それにしても犠牲者の人数が多すぎる事故です。

安全対策などがどのようになっていたのかなど、原因究明が待たれます。


↑応急管理部が出した本事件に対する対応の公示。

(吉田ハンチング@dcp)

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