中国「エア・チャイナ」リチウム電池発火で飛行中に火事。「ソウルまであと30分」地点で引き返して緊急着陸。

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2025年10月18日、『中国国際航空(Air China)』(中国のフラッグ・キャリアの航空会社)の杭州発ソウル仁川行きの便(CA139便)で、飛行機内で火事が発生しました。

この便は、

09:47 杭州蕭山国際空港を離陸
15:00(現地時間) ソウル仁川空港に到着

――の予定だったのですが、火事発生にのため11:07に上海浦東空港へ緊急着陸を行いました。


↑ソウルへ向かって飛行中、あと30分ぐらいのところで引き返して緊急着率を行いました。

本件の動画は中国SNSに多数上がっていますが、下手したら墜落・メーデー案件のような事態です。

『中国国際航空』は本件について以下のようにSNS投稿を行っています。

中国国際航空
2025年10月18日12時39分 北京より発表(iPhone 17 Pro Max から投稿)

10月18日、杭州発仁川行きのCA139便において、ある旅客が手荷物棚に置いていた手提げ荷物内のリチウム電池が自然発火した。乗務員は手順に従い直ちに対応し、負傷者は発生しなかった。飛行の安全を確保するため、航空機は上海浦東空港に緊急着陸した。中国国際航空はすでに別の機体を手配し、同便の任務を継続している。

リチウム電池が自然発火した火事だった――と説明しています。

『中国民用航空局(CAAC)』は2025年06月26日、上掲のような「3Cマークがないおよびリコール対象の充電器を旅客が国内線に持ち込むことを禁止」という通知を出しています。

この通知の中で当局は、

このたび、航空運航の安全を着実に確保するため、中国民用航空局(CAAC)は緊急通知を発表した。

06月28日から、3Cマーク(中国強制認証)を付けていない、3Cマークの表示が不明瞭、またはリコール対象の型番・ロットの充電宝(モバイルバッテリー)を旅客が国内線に持ち込むことを禁止する。

(中略)

報道によると、今年に入ってから、旅客が携帯した充電宝などのリチウム電池製品による機内発火・発煙事故が多発している。

最近では、複数の大手モバイルバッテリーメーカーが電池セルの安全リスクにより、多数のロット製品をリコールしており、国家市場監督管理総局は複数のモバイルバッテリーおよび電池セル製造企業の3C認証を取り消すか、または一時停止した。
(後略)

――と書いています。実際、恐ろしい話ですが中国の航空便ではバッテリー火災事故が多発しています。例えば以下のようにです。

2025年06月10日
広東省珠海発・北京行きの山東航空SC1159便の機内で、乗客が持ち込んだモバイルバッテリーから突然発煙。乗務員が対処して便は正常に着陸。

2025年06月13日
河南省鄭州新鄭発・広東省揭陽潮汕行きの上海航空FM9449便で、モバイルバッテリーが発火。乗務員と乗客が協力してミネラルウォーターを使い消火。安全に着陸。

2025年08月28日
遼寧省大連発・南京行きの厦門航空MF8086便で、離陸前に機内でモバイルバッテリーが発火。当該便は遅延したが、対処後に正常に離陸。

メーデー民の皆さまにとっては周知のことですが、「飛行機内での火事」は大変に危険です。自分が乗っている飛行機便で火事が発生するなどはまさに悪夢。

中国製の粗悪バッテリーは危険です。

(吉田ハンチング@dcp)

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