2025年12月03日、韓国大統領に成りおおせた李在明(イ・ジェミョン)さんは「尹錫悦(ユン・ソギョル)前大統領による非常戒厳宣布1周年」ということで、外国人記者向けのブリーフィングを行いました。
「刷新された民主主義、その1年」というタイトルのブリーフィングでした。

↑「A Renewed Democracy: One Year On(刷新された民主主義 その1年)」「2025年12月03日」と書かれています。尹錫悦(ユン・ソギョル)前大統領の非常戒厳宣布から1年なので日付はとても大事です。「刷新された民主主義」と書かれているのが傑作で、李在明(イ・ジェミョン)と愉快な仲間たちによって「独裁」が完成しようとしていますので、確かに「自由民主主義の刷新」には間違いありません。
ここでの発言を以下に拾います。
⇒ トランプ大統領との米韓首脳会談について
「原子力推進潜水艦(核推進潜水艦)を確保することになった点が最大の成果だ」
「トランプ大統領は合衆国のフィラデルフィア造船所で造ってはどうかと言っていたが、われわれの観点からすると、これは現実的に非常に難しいことだ」
「国内で生産することが経済的側面から見ても、軍事安保的側面から見ても望ましい」
韓国の原潜建造が核拡散防止条約(NPT)体制を弱めるのではないかとの一部の懸念について
「原潜に起爆装置や核爆弾が内蔵されているわけではない。使用後核燃料の再処理問題は、核拡散防止と直接的な関係がない」
「朝鮮半島の非核化は南北が合意した大原則であり、韓国も核拡散防止に全面的に共感する」
「(自国で核武装を行うことについては)非常識な行動だ。合衆国が承認するはずもなく、また莫大な経済制裁を受けて北朝鮮のようになるだろうが、それに耐えられるだろうか」
「北朝鮮は韓国の対話努力を全面的に拒否しているが、合衆国にはできることが多い。北朝鮮が重視する『体制保全』を保証できるのも韓国ではなく合衆国だというのが北朝鮮の判断だ」
「南側の立場が原因で北朝鮮-合衆国の疎通が制約されてはならない。北朝鮮-合衆国対話の条件づくりに必要なら、『韓米連合訓練も十分に悩むことができる』という立場も取れるべきだ」
⇒ 日本 – 中国の葛藤について
「ケンカは止め、取引は取り持てということわざがある。一方の肩を持てば葛藤がさらに激しくなる。仲裁や調整の役割を果たすことが望ましい」
⇒ 中国 – 韓国の関係について
「両国は地理的・経済的・歴史的・社会文化的に切っても切れない。安定的な管理が重要な時点だ」
「文化・経済など民間交流では協力が可能だ。北東アジアの安定のための安保協力も共に議論すべきではないかと思う。早い時期に中国を訪問し、習近平国家主席と首脳会談を行い、広範囲に議論したい」
⇒ 日本 – 韓国の関係について
「佐渡鉱山のような問題がすっきり解決されていない。
独島問題の場合、独島が明白な大韓民国の領土である以上、誰が何と言おうとも知らんぷりするのが最善かもしれないが、ここにも感情的要素が入り込んでいる」
「この問題のために他の領域まで全て放棄する必要はない。経済交流や安保協力、民間交流や文化協力などはいくらでもできる」
⇒ 朝鮮半島問題におけるロシアについて
「ロシアと不断の疎通努力をしている。(ただし)ロシアのウクライナ不法侵攻問題があるため、今の段階でできることは非常に限定的だ」
「新たに立つ民主主義、その1年」という傑作なタイトルですが、本人は自身の正当性を主張するためにいたって真剣です。
「使用後核燃料の再処理問題は、核拡散防止と直接的な関係がない」などと述べていますが、全然そんなことはないでしょう。こういうのを無責任な態度といえます。
原子力潜水艦については、韓国は「自身にお得な未来」しか想定しておらず、いってみれば「すっかり入手した」ように自信満々ですが、そう簡単に進むとは考えられません。
「明確に合衆国の側に立つのであれば」という縛りがあり、李在明(イ・ジェミョン)さんの「台湾に謝謝、中国に謝謝」という態度で合衆国を騙せるとは考えられないからです。
(吉田ハンチング@dcp)






