70%の株式を持つ親会社『マヒンドラ&マヒンドラ』からも「新しい投資家を見つけるべき」と諦められた韓国の自動車メーカー『双竜自動車』。
資金難に直面しているのですが、あの「基幹産業安定基金」(←まだ40兆ウォン集めてはいない)を最後の頼みの綱としてきました。
しかし、2020年06月17日「基幹産業安定基金」を担当する国策銀行『産業銀行』が「『双竜自動車』は支援対象ではない」と明言したのです。
この件を報じた韓国メディア『ソウル経済』から以下に一部を引用します。
産業銀行は双龍自動車の基幹産業安定基金支援対象ではないと17日明らかにした。
『産業銀行』企業金融部門のチェ・デヒョン副頭取はこの日、オンラインの記者懇談会で「基幹産業安定基金はコロナ19事態以前から経営に問題がある会社をサポートしているわけではない」と述べた。
チェ副頭取は「責任の主体(親会社の『マヒンドラ&マヒンドラ』のこと:筆者注)が双竜車に(資金を)サポートする意志を持っている必要があり、責任ある努力もしなければならない」とし「会社の持続可能性も確認されなければならない」と指摘した。
⇒参照・引用元:『ソウル経済』「産業銀行『双竜車、起案基金対象じゃない…斗山重工業などエネルギー産業を中心に再編』」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)
まだお金を集めていないにせよ、そもそも「基幹産業安定基金」は新型コロナウイルス騒動によって経営が傾いた企業を支援するために作られたもの。
13四半期連続で赤字を出している企業を救うものではない、というチェ副頭取の発言は至極当然です。
ただし、
7月に満期が到来する900億ウォン規模の貸付金については、債権金融機関との協議の中でとし、既に投入された資金を回収することはない
と貸しはがしを行う気はないと述べています。
というわけで『双竜自動車』は本当に退路を断たれました。キャッシュが切れたらドボン確定です。
(柏ケミカル@dcp)