2020年07月16日、アメリカ合衆国財務省から「合衆国公債の主要なホルダー」についての月次データが公表されました(以下)。
これによると、韓国は2020年05月末時点で「1,173億ドル」保有していました。前月が「1,200億ドル」でしたから「27億ドル」(約2,897億円)※1減少しました。
一方、『韓国銀行』が公表した05月末時点での外貨準備は以下のようでした。
外貨準備高:4,073億ドル(約43兆7,074億円)
(前月比:約33億ドル増加)<<内訳>>
⇒Securities 3,657億ドル(約39兆2,433億円)
(証券類)
前月比:42億ドル増加⇒Deposits 300億ドル(約3兆2,193億円)
(預金)
前月比:12億ドル減少⇒SDRs 28億ドル(約3,005億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:5億ドル減少⇒IMF position 40億ドル(約4,292億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:8億ドル増加⇒Gold 48億ドル(約5,151億円)
(金)
前月比:変わらず⇒データ引用元:『韓国銀行』「Korea’s Official Foreign Reserves(As of the end of May 2020)」
謎のSecurities(証券類)が69億ドル増加
上掲のとおり、韓国の外貨準備は、2020年04月から05月へ、Securities(証券類)を42億ドル(約4,507億円)も増やしています。
しかし、その中の「合衆国公債」は「27億ドル」減少しているのです。ということは、差し引き「69億ドル」(約7,404億円)分、合衆国公債以外の正体不明のSecurities(証券類)が増えたことになります。
韓国の外貨準備のうちほぼ9割がSecurities(証券類)です。
(2020年の平均は「90.4%」:01-06月)
そのSecurities(証券類)のほぼ1/3が合衆国公債です。
(2020年の平均は「31.9%」:01-05月)
残りの2/3が何なのかぜひ知りたいものです。
※1ドル円換算は2020年07月17日の「1ドル=107.31円」を用いました
(柏ケミカル@dcp)