中国の景気が回復している、なんていう話がありますが眉に唾をつけて聞いた方がいいです。
そもそも中国の自己申告の数字が全くアテにならないのはもちろんこと、アメリカ合衆国との対立で輸出が悪化しており、洪水の被害などもあって経済がいいわけありません。
大本営発表は横に置いて、中国企業は大きな苦難に陥っています。
2020年はデフォルトが史上最大!
中国メディアによれば2020年01-06月でデフォルト(債務不履行:要するに「お金返せません」です)になった中国企業の社債は総額「875億元」(約1兆3,485億円)で、前年同期比46%増です。
先年からご紹介しているとおり、無茶な利率(例えば年利10%:ホントですよ!)で社債発行を行うものですから、デフォルトすると被害額も順大なことになります。
近々ですと、08月24日に『泰禾集团』(Thaoe Grpup)という不動産開発企業(ホテル・金融なども手掛ける上場会社)が不動産市況の低迷と新型コロナウイルス騒動の再発によって売上がどうなるか分からないと発表(すごい話です)。
どうなるか分からない(笑)となったので、社債の繰り上げ償還が債権者によって決議されたのですが、これがデフォルト。同グループは他にも社債でデフォルトを発生させており、返済されていない元本349億元、未払い利息43億元ですが、計算すると債務総額は400億元(約6,165億元)を超えるとのこと。
なんだか頭がぼうっとするような話ですが、中国ではこのようなことになっているのです。どうして景気がいいわけがあるでしょうか。
(柏ケミカル@dcp)