金融業界、投資の世界ではカタカナ用語がたくさん使われています。中には「言いたいだけなんじゃないのか」と思われるような用語もあって、初心者ですとニュース記事ですら文章の意味を理解する前に「まずは言葉の意味を調べないと……」みたいなことになります。
「ハングパーラメント」という言葉はもともと政治の世界で使われるものですが、投資業界の動向は政治の影響を大きく受けますので、経済ニュースなどでこの言葉が登場することがあります。
「ハングパーラメント(hung parliament)」は、hungは「hang(吊るす)」の変化形、「parliament」(「議会」という意味)に二つの単語から成っていますが、「(議会が)宙ぶらりん」「宙ぶらりんの議会」という意味です。
この宙ぶらりんは「与党が過半数を占めていない議会」「どの政党も過半数を占めることができず、議会の運営が捗(はかど)らない様」を指しています。
「タイムズ誌では、保守党が議席を減らしハングパーラメントになる可能性を指摘している」
というふうに使われます。投資関連ニュースでも、ハングパーラメントという言葉が使われることがありますので覚えておくといいでしょう。
(柏ケミカル@dcp)